大切なお洋服は衣替えをする前に、クリーニングに出される方が多いと思います。
クリーニングは、シミや汚れを落とし、きれいにするために行いますが、
お品物の状態によっては、ダメージが顕在化することがあります。
今回は、クリーニングに出される前に知っておいてほしい2つのポイントをご紹介します。
加工は着用やクリーニングなどで徐々に剥がれる場合があります。
プリーツ加工は、熱で整形される素材の性質を利用して加工しています。乾燥機等、新たな熱の影響によっては、プリーツ加工が取れる場合があります。

撥水加工も樹脂を添付するなど表面加工の一種類の為、クリーニング回数を重ねると効果が減少することがあります。撥水加工を持続させたい場合は、クリーニング店へ出される際に、追加の撥水加工をご相談されることをおすすめします。

どのようなお品物でも、経年劣化があります。
ポリウレタンは、紫外線、水分、空気中の成分により繊維が脆くなり、伸びたり切れたりすることがあります。ポリウレタンの寿命は、一般的に3~5年程度と言われています。

ペイントはひび割れたり剥離したりする可能性があります。
ボンディング加工とは、主に表地と裏地を接着剤で貼り合わせる加工方法のことを言います。 製造から時間が経過するに従い、接着剤が剥がれて中に空気が入ることで、表面がポコポコと浮き出る可能性があります。
合成皮革は、ひび割れ、べたつきなどが発生する場合があります。
ボア調、起毛素材は、着用中の摩擦や、クリーニングによって、風合いが変化していきます。
綿・麻・絹を含む濃色素材は、着用中の摩擦やクリーニングによって、白く変化することがあります。一度発生すると復元が難しいため、クリーニング店へ出される際にご相談されることをおすすめします。
「クリーニング依頼時の注意点」
②ポケットの中を空にする。
③揃いもの(スーツ・セットアップなど)は可能な限り一緒に出す。
④シミ部分は、図や写真を添えて場所を伝える。
また、わかる範囲で「いつ」「何を」つけてしまったかを伝える。
⑤希望を伝え、相談する。
「クリーニング受け取り後の注意点」
②シミ、汚れ、破れがないか確認する。
③気になることがあれば早めに伝える。
④帰宅後はビニール袋を外し、暗所に保管する。
クリーニングに出す前、受け取った後も確認を徹底し、大切な衣類を守りましょう。