

Elamaのひとりごと。

- はじめまして、SIPULIのデザインを担当しております おいかわ です。
SIPULIの服をデザインしている時の事など、ささやかなポイントをひとりごとのように書き綴りたいと思い「ひとりごと」を始めることにしました。
- 一回目の「ひとりごと」は、インナーについて、お話できたらと思って文章をしたためています。SIPULIでは商品が4グループに分かれていてその内のインナーグループが「Elama」という名前です。
- 私自身、チクチクと感じる素材とか苦手で、着ていてストレスを感じてしまう服は自然とクローゼットの奥に行ってしまうので、Elamaは、素肌に近く肌に触れる商品だからこそ、とにかく着心地にこだわった商品です。
- 2025spring and summerの新作のElamaは、丸胴の素材にしました。
- 丸胴って??と思いますよね。
丸胴は、丸編み機で編立たカットソー生地になるのですが、生地の両端が無く、筒状に仕上がっている生地の事を言います。丸胴にする事で、脇に縫い目がない商品にでき、脇の縫製のチクチクとかが無くストレスフリーな服になります。
- 今回使用したのは、スビンコットンが配合されたハイゲージのフライスタイプの丸胴です。
- スビンは滑らかさと光沢のある繊維長の長いコットンで、肌にふんわりと優しくつつみこむような柔らかな糸です。そのブレンドされた糸を老舗の和歌山のカットソー工場さんに編立てて頂きました。
- 丁寧に編立て、特殊な柔軟仕上げをして、本当にうっとりとする柔らかさに仕上がっているんです・・・
みなさまに触ってほしいと思ってしまう触り心地です。
色の決め方は、肌映りが良い色を第一に考えて、SIPULIのメンバーの手に候補色の生地を当てて選んでいます。

- 素敵な生地に仕上がったからこそ縫製も拘りたい!
裾の縫製仕様も糸の番手まで考えて部分縫いをして選んでいます。

- 5分袖タイプのインナーの裾始末の検討中の写真ですが、
今回の生地がとても柔らかくの伸び感が良いからこそ、裾のシャツテールがすごく難しくて・・・
工場さんとは打ち合わせを重ねて、重ねて・・・
糸に伸び感の良いウーリー糸をブレンドしたメロー始末に決定して製品にしました。※写真の一番上の部分縫いです。
- スタッフコーデにも度々着用しておりますが、本当に納得いく商品に仕上がって良かった・・・
ElamaはSIPULIオリジナル素材だからこそ時間をかけて丁寧に作っております。
- 実はこの商品の企画をしていたのも1年ほど前!
なんと今は2026年の春にお披露目したいと考えているElamaのサンプルを作っています。
是非、店頭で見かけた際は手に取ってご試着されてみてくださいね。
- それではまた、次回の「ひとりごと」で。