HOW TO

FASHION SNAP “夏のトラッド”をテーマにした10人の着こなし。


photo_yosuke morimoto
text_yuichiro tsuji

ジメっと湿った空気が日本中を覆う6月。ジワリと汗をかくのが苦手という人も多いかもしれませんが、この季節が過ぎれば待ちに待った夏がようやく到来します! そう、梅雨は夏を迎える準備の季節なのです。ということで、今回の「HOW TO」では、おしゃれの達人たちに“夏のトラッド”というテーマでスタイルサンプルを用意してもらいました。総勢10名のコーディネートを参考にしながら、夏のファッションの計画を立ててみてはいかがですか?


NAOKI KAKEI


KOHEI KUBO


YOICHIRO NAKAJIMA


SYU FUNAHARA


DAISHI NISHINO


KUMIKO NOZAKI


TOMOMI OHASHI


MIHO NOJIRI


SAYAKA KAWAKAMI


MINORI YOSHIDA

ジャケットシャツピンバッジシューズ (NEWYORKER BY KEITA MARUYAMA)

筧 直樹
NEWYORKER BY KEITA MARUYAMA
デザイナー

プレッピーを夏らしく昇華した
小技の光るサマースタイル。

ジャケット、B.D.シャツ、ボウタイなど、プレッピーなアイテムでトラッドを表現しました。全体のカラーリングを淡めにしたり、素足にレザーシューズを合わせるなど、トータルのバランスをうまく足し引きして爽やかなニュアンスを強調しています。ラペルのピンバッジとチーフでアクセントをつくっているところもポイントです。あえてボウタイと違うカラーにすることで、着こなしがくどくならないように意識しました。

久保コウヘイ
スタイリスト

暑くてもスーツを着こなして
上品で男前に夏を装う。

トラッドといえば、ぼくのなかで上品なイメージがあるので、今日は涼しげな生地のコットンスーツを着て大人っぽく仕上げました。実はこのセットアップ、ぼくの夏の定番アイテムなんです。今回はバンドカラーのウエスタンシャツに、足元は遊びのあるサンダルを合わせて爽やかで主張のあるスタイルに仕上げました。襟のないシャツなので、スカーフを巻いて首元にボリュームを持たせ、手首には太めのバングルをはめて武骨な男らしさもプラスしています。

ブレザーベルト(NEWYORKER)、 シャツ(NEWYORKER CLASSIC)

中島陽一郎
NEWYORKER
メンズチーフデザイナー

トラッドとモードを融合させた
ハイブリッドな着こなし。

今日の着こなしのポイントはホワイトのパンツを穿いているところですね。爽やかな配色を取り入れることで、コーディネートに軽さをプラスしています。あとは、バイカーパンツのディテールにも注目してほしいです。すべてトラッドなアイテムで揃えると、いかにもなスタイルになってしまうので、パンツのディテールでちょっとだけモードな要素を加えました。とはいえ、着こなしが辛口になりすぎるのもちょっと…なので、ドットのベルトで中和しています。

ジャケットシャツパンツネクタイチーフ (NEWYORKER)

船原 周
NEWYORKER銀座店
スタッフ

スタンダードを自己流にアレンジ
すぐに真似したい夏のトラッド。

“夏のトラッド”と聞いて、真っ先に頭に思い浮かんだのがシアサッカーのセットアップでした。軽くて涼しいサッカー地は、トラッドファッションにおいて欠かせない素材のひとつだと思います。今日はそんなセットアップを自分らしく溌剌としたムードに着こなしたくて、ドットのタイとチーフを合わせてみました。足元はソールがスニーカー仕様のローファーを履いて、アクティブで軽快なスタイルに仕上げています。

西野大士
ayame プレス /
NEAT デザイナー

王道なトラッドアイテムを
ミリタリーで遊ぶ。

多くの人が“トラッドといえばB.D.シャツ”というイメージを抱いていると思うのですが、実はぼくもそのうちのひとりで、今日は半袖のシャツを着てみました。そこにカーゴパンツを合わせて、トラッドとミリタリーをかけ算した着こなしです。夏とはいえ、ちょっとキッチリしたスタイルにしたいので、ベストを着てすこしだけきちんと感も出しています。ちなみにB.D.のボタンを外しているのは、ぼくなりのちょっとした遊び心です(笑)。

野崎久実子
ライター

シンプルな着こなしは
上手な小物使いで主張。

基本的にカジュアルなファッションが好きなので、きれい目なアイテムはいつも最低限におさえるようにしています。今日はセンタークリースの入ったベージュのチノパンでトラッドを意識しつつ、赤いTシャツやスポーツサンダルで抜けのあるコーディネートにしてみました。洋服はどれもシンプルにしているんですが、バッグやアクセサリーなど、小物類でほんのり味付けをプラスしています。

カーディガンノースリーブニットスカート(NEWYORKER)、 バッグ (秋物新作/NEWYORKER)

大橋智美
NEWYORKER
ウィメンズチーフデザイナー

夏に着るニットのアンサンブルで
大人なトラッドスタイルに。

ピンストライプがあしらわれたリネン混のスカートを中心に、涼しげな着こなしを意識しました。夏にニットのアンサンブルを着るのが、私なりのトラッドな着こなし。ホワイトなどの爽やかな色を合わせるのもいいんですが、今日はあえてブルーで統一して、夏に映えるカラーリングにしています。チーフを腕に巻いたり、チェーンのバッグを手持ちしてアクセントをつくっているところもポイントです。

野尻美穂
フリーランスPR

ベーシックな着こなしを
小物でかわいくアレンジ。

普段からメンズライクなアイテムが好きなんですが、今日もそんな感じでトラッドを表現してみました。リネンのジャケットにカーゴパンツを合わせたベーシックな組み合わせですが、小物使いで遊びを取り入れました。キャップやシューズ、それにベルト変わりに使っているスカーフで、ちょっとした抜け感を加えています。あまりごちゃごちゃするのは好みじゃないので、洋服は基本的にシンプルなものを選ぶようにしています。

川上さやか
スタイリスト

アイテムではなく
カラーリングでトラッドを表現。

私のなかでトラッドといえば、アイテムよりもまず先にカラーリングが思いつきます。それは、ネイビー、ブラウン、そしてホワイトの3色。ネイビーのニットTとデニムというシンプルな組み合わせですが、バッグやサンダルで効果的にホワイトとブラウンを差し込んで、トラッドを表現しました。洋服ではあまり柄物は着ないんですが、今日のようにバッグの持ち手にバンダナ柄スカーフを巻いたり、小物類でちょっとしたアクセントを取り入れています。

ブレザーシャツデニムベルトサンダル (NEWYORKER)

吉田美乃里
NEWYORKER銀座店
スタッフ

巧みにトレンドを取り入れた
女性のトラッドスタイルの好例。

トレンドのペイズリー柄を取り入れた、ノーブルで上品なトラッドスタイルです。ブラウスはノースリーブで、肩をだして少しだけヘルシーなニュアンスも意識しています。丈が少しだけ長めにデザインされているので、前だけタックインしてスタイルアップ効果と、ちょっとした着こなしのアクセントをつけているところもポイント。夏とはいえ、室内に入ったときは肌寒いときもあるので、そんなときはブレザーをちょっと肩にかけて体温調整をしています。

ネイビーブレザー Vol.01

ワードローブを整理して、いつでも輝くヒトに。


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