HOW TO

Vol.13 帽子・サングラス・アクセサリーのお手入れ

夏のデイケア編


夏に出番の多い帽子やサングラスですが、汚れの落とし方や正しいお手入れ方法をマスターしている方は少ないはず。そこで今回は、帽子やサングラス、日常使いのアクセサリーのデイケアの方法をご紹介します。

THEME 01
帽子のお手入れ

夏の汚れの原因はなんと言っても汗。放っておくと黄ばみの原因になってしまいます。さらに天然素材は型崩れしやすいので、シーズンオフに放っておいたら形が変わってしまった……なんてことがないように正しいお手入れ方法を伝授します。

Step01

帽子の表側は、ホコリや汚れが織り目に詰まることがあります。定期的にやわらかいブラシでブラッシングしましょう。

Step02

夏の大敵といえば汗。放っておくとシミや匂いの原因になります。汚れやすいのはおでこにあたる部分。小さいブラシ、またはやわらかい布に中性洗剤をふくませ軽くたたくようにして汚れを落とします。

帽子のしまい方

しっかり乾燥させて専用の箱へ。

収納する際は、まず汚れを落として陰干して、しっかり乾燥させます。なるべく形が崩れないように、専用の箱にしまいましょう。(つばが広い帽子はつばを上げて収納します。)

NG例

形のことなる帽子を重ねたり、ビニール製の袋での収納は型崩れの原因になるので避けましょう。

Point
素材別の注意点

麦わら・天然素材
麦わら(パイユ)など天然素材は折れやすいので取扱いに注意してください。一度麦わらが折れると直りません。

ブレード類
折りたたんでもしわにならないブレードハットですが、縫い目に注意して取扱いください。無理な力がかかるとそこからほつれるのでご注意を。

雨に濡れた時の対応

型崩れしないようにして自然乾燥。

帽子が濡れたまま一箇所を吊ったり、引っ掛けたままにしていると型崩れの原因になるので厳禁です。トップが平らなものは平らな面を下に向け、つばが下向き加減なものはクラウン(頭にかぶっている部分)に薄紙を入れるなどして、つばが浮いた状態をつくり自然乾燥しましょう。夏用の天然素材の帽子は激しい乾燥にも弱いので、ドライヤーで乾かすことも避けましょう。

THEME 02
サングラスのお手入れ

お気に入りのサングラスは、長く愛用するためにお手入れ、保管をきちんとするべきです。胸元のポケットにサングラスをさしたり、そのままバッグに入れて持ち歩いてしまうと、劣化・痛みが早まります。サングラスは外しているときの扱い方が重要です。

Step01

日常のお手入れは眼鏡用のクロスで拭きます。汚れ・くもりがひどい場合はレンズクリーナーを使いましょう。

Step02

流水でサングラスに付いてしまったホコリや汚れを洗い流します。脂汚れは水で薄めた中性洗剤を指につけ、優しくこすり洗いを。水で洗ったあとは、眼鏡拭きやマイクロファイバーなど、できるだけ目が細かく、やわらかい布でやさしくふきます。

サングラスのしまい方

Step01

サングラスは、一般的に左のテンプルから畳む設計でつくられています。右側から畳んでしまうと、蝶つがいなどに負荷が掛かってしまいます。

Step02

傷などから守るため、専用ケースに入れて保管します。バッグに入れて持ち歩くときなどもケースの使用はマスト。
置くときは、レンズ上部を下にして傷つかないようにしましょう。

THEME 03
アクセサリーのお手入れ

一見汚れているようには見えなくても、一日中身につければ、必ず皮脂や細かいホコリ・汚れは付着します。さらに汗や化粧品、香水、水分などもアクセサリーの大敵。温泉での入浴や海水浴はもちろん、熱や酢、漂白剤などでも化学反応によってアクセサリーが変色してしまいます。

素材別のお手入れ方法

アクセサリーの素材ごとにお手入れ方法が異なります。ここでは代表的な5つの素材を例に、アクセサリーのお手入れ方法を紹介します。※専用クロスのつかい方は、付属している説明書をご確認ください。

ゴールド

水にほんの少し中性洗剤を溶かし、アクセサリーを浸します。少しおいてからチェーンやモチーフの隙間など、細かい所をブラシでやさしくこすります。一通り汚れを落としたら水ですすぎ、やわらかい布で水分を拭きとります。完全に水分がなくなるまで少し時間をおいてからしまいましょう。

メッキ製品

K18メッキには変色(酸化)させないためにやわらかい布で汗や汚れを拭き取ります。金色メッキや、プラチナカラーのロジウム仕上げの製品は、表面の仕上げがはがれる原因になるので、絶対に研磨剤入りの磨き布では拭かないようにしてください。また、メッキはがれの大きな原因の一つが、汗に含まれる酸。そんな時は少しだけ水につけ、すぐに拭き取り、完全に乾かしてください。石鹸で洗うのはメッキを傷めるのでタブー。油汚れは水で薄めた台所用の中性洗剤でゆすぎます。

シルバー

通常のお手入れは傷を付けないためにやわらかい布で拭きます。細かい溝はブラシでかき出しましょう。週一回程度の割合でジュエリークロスで拭くと、シルバー特有の輝きがキープできます。表面が変色(酸化)してきたら、銀洗浄液や金属磨き剤等で拭きます。

その他のご注意
地銀がシルバー以外のアクセサリー(スズ、ステンレス等)は普段から布でよく拭くことにより変色を防ぎます。貴金属は通常蛍光灯の下で6ヵ月位、ハロゲンライトの下で2カ月位で表面が酸化し変色してしまいます。これを目安にお手入れをしましょう。

天然石

傷つけない様、やわらかい布で拭きます。表面がくもってきたら宝石洗浄液を使います。石どうしが触れると、硬度の違いから傷の原因になるので注意が必要です。保管するときはひとつずつ布袋やビニール袋に収納することをすすめます。

パール

汗や酸で変色しやすいパール素材。一度黄ばんでしまうと色が戻りません。夏の暑い日など、汗をかきそうな日はなるべく身につけないか、汗がついたらすぐ専用の布で拭きとります。

アクセサリーの収納方法

収納は、なるべくアクセサリーどうしが触れないよう細かく仕切られたケースや、平らなところに寝かして置きましょう。

写真のようにはずしたまま放置すると、絡んでしまったり、アクセサリー同士が擦れて傷が付いてしまう原因になってしまいます。特に天然石がついているものは傷がつきやすいので丁寧に扱いましょう。絡まってしまったネックレスは無理に引っ張ったりせず、先が細いピンセットを使って慎重にほどきましょう。

大人のためのカラーコーディネート

ストール・スカーフの巻き方


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