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ストライプ スーツ Vol.02


Text_NEWYORKER MAGAZINE
Photo_Toru Oshima

アメリカントラディショナルスーツの原型「サックスーツ」を継承した通称「Ⅱ型」と呼ばれるスーツは、ナチュラルショルダー、シングル2つボタン、ウエストの絞りを加えたシルエットで1954年に誕生した。1960年代以降さらに洗練され、現在のように不動の地位を占めるようになった。英国式の最高級仕上げを施した光沢感のある生地ならば、華美すぎずアメトラにふさわしい。伝統を引き継いだ現代のスーツは、日本人の体型を考慮し、機能美をも兼ね備える。

STYLE TIPS

1.Outfits
正統派なピンストライプスーツには遊びをプラス

ピンストライプ柄はスーツの中でもTPOを選ばない万能な柄。ただし、ベーシックなアイテムゆえにコーディネート次第では地味な着こなしに陥ることも。そうならないためにはシャツとタイのバリエーションで表情を変えてみよう。例えば、シャツは無地のサックスカラーを選び、タイで遊びをプラス。スーツの色に合わせたブルー系のタイは基本の着こなしだが、グレーやブラウンのレジメンタルタイであればより華やかな印象になる。無地のシャツ以外を選ぶなら、スーツのストライプ幅とは色や太さを変えれば喧嘩しない。淡いブルートーンのストライプや、ややメリハリの効いたチェックもおすすめだ。

2.Accessories
タイとチーフは質感を揃える

スーツの表情を決めるVゾーンは、シャツとタイ、チーフの組み合わせに悩むかもしれない。ひとつは、タイとチーフの質感を揃えることを覚えておけばバランスが取りやすい。シルク素材のタイとチーフで「光沢感」を揃え、次にチーフの挿し方にも気を遣うといいだろう。カジュアルダウンしたいときに手軽に華やかさを演出できるパッフドや、ビジネスやパーティでスマート且つ華麗に見えるトライアングル、ビジネスやフォーマルに合うベーシックなTVフォールドなど、TPOに合わせて挿し方を変化させれば、与える印象も変わってくる。タイとチーフの質感にこだわる一方で、色合わせは少し大胆に。トラッドなスタイルがより洗練された印象になる。


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