HOW TO

Vol.22 スタイル別 正しい靴の選び方

choose the shoes by style


メンズファッションにおけるドレスコードの中で、特に重要視されるのがコーディネイトと靴の関係。いくら着こなしが決まっていても、靴選びが失敗しているとすべてが台無しになってしまいます。そこで、今回はスタイルに合わせた正しい靴の選び方をご紹介。さらに、靴をより魅力的に魅せるために、基本となるシューレースの結び方もマスターしておきましょう。

スタイルに合わせて靴を正しく選ぶ。

スーツ、ブレザー、フォーマル、ジャケパンの4つのスタイルに合わせた靴選び。着こなしの善し悪しは、正しい靴を選ぶことで大きく変わります。

01 ビジネススーツスタイル

1足あると大活躍! 王道のストレートチップ。

ストレートチップ、プレーントゥ、ホールカットをはじめ、ウィングチップ、ローファー、モンクストラップ、サドルシューズ、チャッカブーツ、サイドゴアブーツ……。ビジネススーツのスタイルは、素材や色、柄、さらには季節などにも合わせてさまざまなチョイスを。中でもストレートチップやプレーントゥは守備範囲が広いので、1足あると大活躍してくれます。黒と茶系どちらもあると便利です。

スウェードのカラーやカジュアルすぎるもの。

鮮やかすぎるスウェード靴はビジネスシーンには不向き。今では違和感を覚えない人が多いものの基本的はあまり適していません。Uチップなども元々はアウトドアスポーツ向けだったので、カジュアルな部類に入ります。

02 ブレザースタイル

ブレザースタイルにはコインローファーが基本。

段返り3つボタンブレザーに、チャコールグレーのスラックス。オックスB.D.シャツに、レジメンタルタイorクレストのタイ。これがブレザーの王道スタイルです。この王道スタイルに合わせるならばコインローファーがベストです。

エレガントな靴は似合わない!

ブレザーはスポーツジャケットという由来があるため、カジュアルな靴が似合います。但しコーディネートに合わせた靴のチョイスなら、△の靴もNGではありません。

03 フォーマルスタイル

上品な素材と形でエレガントなスタイルに。

フォーマルなスタイルには、エナメル素材のシューズを。アクセントとして華やかシルクリボンがあしらわれているものも。ドレス靴としては最高級にエレガントな部類に入ります。

ストレートチップはここでもOK。

レースアップのストレートチップはフォーマルなスタイルにもOK。ただしなるべく上品なものを選びましょう。特に内羽式の黒のストレートチップは凛々しい印象です。逆にカジュアルな印象になってしまう靴は避けましょう。

04 ジャケパンスタイル

ジャケパンは基本どんな種類の靴でもOK!

その日のコーディネートや、着ていくシーンに合わせて靴をチョイスしましょう。一番ファッションが楽しめる応用が効くスタイルです。

シューレースの基本の結び方。

シューレースの結び方ひとつで靴の表情は大きく変わります。シングル、パラレル、オーバーラップ、アンダーラップ。まずは基本の4つをマスターしましょう。
※写真は右足の場合。左足はこれと左右対称になるように結びます。

FORMAL STYLE
01 シングル

シングルはシューレースが水平に並ぶスッキリとした見た目が特徴。靴の表面にシューレースの厚みが出ない通し方なので、内羽根の靴などに向いています。また圧力が片方に偏るので、緩めやすいのもポイントです。

FORMAL STYLE
02 パラレル

パラレルはシングル同様にシューレースが水平に並びます。ドレスシューズにおける最も一般的な結び方と言えます。左右均等に圧力がかかるため、緩みにくく、なおかつ締まりも良いのが特徴です。まずこの結び方をマスターするのがオススメです。

CASUAL STYLE
03 オーバーラップ

オーバーラップはアイレットの上から下にシューレースを通していく結び方。緩みにくく、締まりも良いのでスニーカーなどにも使えます。また甲の低い人にもオススメです。革靴の場合は少しカジュアルな印象のものにぴったりな結び方です。

CASUAL STYLE
04 アンダーラップ

アンダーラップはアイレットの下から上にシューレースを通していく結び方。履いているうちに足に適度になじみ圧迫感が少ないのが特徴です。スニーカーなどでよく使われ、甲の高い人にもオススメ。革靴ならカジュアルめのものに似合います。

押さえておきたい靴の基本10型。

これさえ知っておけば靴の基本型はバッチリ。自分のスタイルや用途に合わせてお気に入りに1足を見つけてください。まずはストレートチップやプレーントゥがあると便利です。

① ストレートチップ

つま先に横一文字の切り替えが入った伝統的かつフォーマルな基本の1足。

② Uチップ

モカステッチを使ったU字型にアッパーを縫い合わせたデザインが特徴的。

③ ウイングチップ

トゥ部分の切り替えが翼のようなデザイン。メダリオンをあしらったものが多い。

④ プレーントゥ

トゥに切り替えや飾りがない外羽根使用のシンプルデザイン。汎用性も高い。

⑤ モンクストラップ

シューレースがなくバックル留めのストラップで甲を締めるデザイン。

⑥ ホールカット

1枚の革でアッパーを包み込むように仕上げているのが特徴。ドレッシーな印象。

⑦ ローファー

U字のモカステッチが特徴のスリッポンタイプ。アメカジの定番靴。

⑧ サドルシューズ

馬の鞍を意味する「サドル」と呼ばれる革に切り替えが甲に入っている。

⑨ サイドゴアブーツ

サイド部分にゴムを使ったデザインが特徴的なアンクルブーツ。

⑩ チャッカブーツ

元々はポロ競技用のくるぶし丈の外羽根ブーツ。2アイレット、3アイレットが一般的。

POINT
ベルトとバッグと靴の関係。

ベルト、バッグ、靴は、色や素材を合わせるのが基本ルール。特にスーツスタイルに関しては、素材感も合わせるようにしましょう。春夏に活躍するコットンのベージュのセットアップなどには、茶系のシューズ&ベルトを合わせると軽快な印象に仕上がります。

旬顔になれる、アクセサリーの合わせ方Q&A

<