FASHION & THE MAKE-UP TRENDS
この春夏はカラーとプリントに注目
――2016年春夏での注目するファッショントレンドはありますか？
村山佳世子さん（以下村山、敬称略）：この春夏物でよく見かけるのが、カラーを使ったアイテムです。オレンジ、イエロー、グリーンなどのきれいな色合いが多いですね。あとはプリントのもの。こちらも春夏らしいフラワー柄やドット柄が目立ちました。洋服だけでなく、スカーフや小物でもたくさん使われていたので、コーディネートのポイントにおすすめです。個人的に気になるアイテムはセットアップ。お揃いの色柄のトップス＆スカート、ジャケット＆パンツなどを着てみたいです。
1箇所にポイントを置けば今年顔
――メイクのトレンドはいかがですか？
佐々木貞江さん（以下佐々木、敬称略）：春夏は顔のパーツのどこか1箇所にポイントを置いて、そこに色をのせるのがトレンドです。特に赤リップが人気で、ピュアレッドやベリーレッドなど、セクシーな中に可愛さのあるカラーがたくさん出ています。リップスティックや、グロスなど種類も豊富なので、自分好みの仕上がりになるものを探してみてほしいですね。もちろんリップだけでなく、目元やチークの場合でも、1箇所を目立たせたらほかはピュアに仕上げる。そうすると一気に今年らしいメイクに仕上がると思いますよ。
2016SS TREND STYLE & MAKEUP
Period. 01
カラーシャツが主役の春カジュアル
――今年っぽいスタイルといえば、まずはカラーアイテムですね？
村山：トレンドの発色がいいオレンジのシャツを主役に、デニムを合わせてシンプルにしました。あと今年だったら、スカーフを頭に巻くのが絶対可愛いと思います！ヘアバンドみたいに巻いても、海賊風にすっぽりかぶるようにつけても、それだけで着こなしが見違えるほどおしゃれに見えるんです。今日合わせたスカーフは、シンプルで落ち着いた色柄なので、シャツとの相性も抜群。スカーフはちょっとしたアクセントをプラスするのにちょうどいいのでおすすめです。
ソフトピンクのチークをポイントに
（左から時計回りに）カラーパフォーマンスチークス 03 ブロンズベージュ（RMK）、フェイス＆アイ カラー パレット 002 (PAUL & JOE)、パウダーブラッシュ ピンクスーウン （M・A・C）
POINT OF MAKEUP
1. チークは頬骨の1番高い位置にオン。
2. 肌の色になじむくらいまで伸ばして。
3. 口元はベージュ系の色みで控えめに。
――カラーシャツに合うメイクについて教えてください。
佐々木：オレンジのシャツが主役なので、1箇所にポイントを置くならチークが良さそう。ふわっとしたソフトなピンクがいいですね。ピンクチークはブルーベースからイエローベースまでさまざまな色が出ているので、自分の肌の血色を活かして、つけているかつけていないかくらいに見えるものを選んでみてください。指でぽんぽんと乗せてあげると、失敗なく馴染みます。位置は鏡に向かって口角を上げたとき、高く浮き出る頬骨の部分に。チークがポイントになるので、口元は控えめなカラーをチョイス。このスタイルにはベージュ系がおすすめです。
Period. 02
清楚なマリントラッドスタイル
――２つめはマリン感が漂うスタイルですね。
村山：引き続きマリンテイストは根強い人気ですね。洋服の色をすべてネイビーで統一し、コットンのケーブルニットとリネン素材のスカートで春らしくまとめました。春はベーシックアイテムを素材で遊べるのが楽しいですよね。さり気なくストライプが入ったスカートなら上品さも高いので、オフィススタイルとしても！全身ネイビーのときは、スカーフと、バッグ、靴はホワイトにすると軽やかに仕上がりますよ。小さめのスカーフを首に巻いてアクセントにする、小物づかいもトレンドです。
赤リップ1点投入のメイクが◎
（左）フェイスパウダー：プレストチークカラー リミテッドケースIV（JADURÉE） （右上から）リップ：イレジスティブル グローリップス EX-09 ヌードローズ（RMK）、イレジスティブル ブライトリップス EX-06 ブライトコーラル（RMK）、フォーエヴァージューシー オイルルージュ 02 petit raspberry（JILLSTUART）、サブプライム リップ カラー 01 （SONIA RYKIEL）
POINT OF MAKEUP
1. 赤リップはきっちり描かず、カジュアルに。
2. 肌は透明感を出すフェイスパウダーをオン。
3. 他のパーツは抑えめに赤リップを邪魔しないように。
――マリンスタイルに似合うトレンドメイクは何でしょう？
佐々木：ここは「赤リップ」をポイントにしたメイクが似合いますスティックのままでもいいですし、それが苦手な人は指でぽんぽんつけるだけでもOK。リップラインはしっかりと描かずに、あくまでカジュアルに！肌質はナチュラルにすると赤が素敵に映えるので、フェイスパウダーは、さっとつけるだけで肌に透明感が出るものがおすすめです。あとは、例えばアイライナーだけインサイドに引いたり、目元はマスカラだけにしたり、チークは入れないか顔に陰影をつけるだけでOK。足し引きでメリハリをつけるのが今っぽいです。
Period. 03
セットアップのこなれた着こなし
――最後は村山さんも注目している、セットアップスタイルですね。
村山：はい、きれいめなブルーのセットアップが爽やかでとっても好みです。ジャケットとパンツでかなりマニッシュになりますが、インナーには白ニットを合わせて、パールネックレスをあしらったので、女性らしさもあります。一番のポイントは、このトラッドなスタイルの足元に、白のコンフォートサンダルを合わせたところですね。かっちり見えるセットアップを少しハズして、軽やかでカジュアルに仕上げる、そのミックス感が今っぽくて可愛いんです。メイクと合わせてペディキュアを塗るのがよさそう。
服に合わせたカラーシャドウにトライ！
（左から）マスカラ：スィル サンティヤン ジャジーブルー（CHANEL）、アイカラー：ニュアンスカラーリキッド 04 ベイビーブルーアイ（CHICCA）、ザ・メーキャップアイシャドー デュオ S8 シマー（資生堂）
POINT OF MAKE-UP
1. カラーシャドウはアイホールの一周り手前まで。
2. 目尻にアイラインを足して引き締めても◎。
3. リップはマットなピンクでバランスをとって。
――このコーデに合わせた、ブルーのアイシャドウが新鮮です。
佐々木：セットアップとリンクするブルーを目元に入れるとオシャレですよね。カラーシャドウはまぶたを持ち上げてくぼむ、アイホールの一回り手前まで。太めのブラシや指でさっと塗ってあげるだけで、簡単に綺麗な目元がつくれるんですよ。ペンシルタイプのアイシャドウでぱっと描いて、指でぼかしても大丈夫です。ブルーのアイシャドウに抵抗があるなら、ブルーのマスカラでも可愛い。アイラインを目のキワだけにひくと、野暮ったくならないんです。唇はマットなソフトピンクで抑えると、ブルーを使ったメイクも今年っぽくまとまります。
POINT OF TREND
ファッションもメイクも、少しの変化で見違える！
――お２人は、女性たちにどんなファッションとメイクをしてほしいと考えていますか？
村山：ファッションはどんどんベーシック志向になってきているので、カラーやプリントで普段とはちょっと違った着こなしを楽しんでほしいですね。あとは、ベーシックアイテムでも、例えばタイトスカートはシルエットに今年らしさが表れていたり、素材にもトレンドがあるんです。そういった部分も気にすると、おしゃれに磨きがかけられますよ。個人的には、今日、佐々木さんが私につけてくれた赤いリップが新鮮でした！ファッションに合うメイクも楽しんでいきたいと思っています。
佐々木：私は「メイクはジュエリーのような感覚で」といつも言っているんですが、今日お話ししたように、1箇所にだけ色を置いたら華やかになりますよね。たとえカジュアルなつけ方でも、赤リップを塗るだけで他のアクセサリーが要らないくらい印象的。もちろんアイシャドウやチークもですが、今年は赤リップの女性が増えるんじゃないかな！？ 今は大人の女性が楽しんでメイクのできるファッションが、たくさん出てきているのかなって思うので、新しいメイクにどんどん挑戦していってほしいです。今日のコーディネートでは、スカーフを頭に巻くスタイルが可愛かったので、私も今年は挑戦してみようかな！
