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FASHION & BEAUTY
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せっかくの春コーデもなんだか決まらない、ひさしぶりに明るい色を着ると違和感がある……。それは、ひょっとして肌が関係しているのかもしれません。抜けるような透明感とみずみずしいハリ。49歳にして奇跡の肌をもつと言われる、美容家・小林ひろ美さんに、ファッションがより洗練される肌を育てる美容術を伺いました。
FASHION & BEAUTY THEME
「白シャツが似合う肌を手に入れよう」
春は清々しい白シャツが似合う季節です。でも、シンプルな白シャツこそ、より肌の状態を鮮明に映し出してしまうもの。冬の寒く乾燥する状態を経てきたこの時期の肌は、頑ななほど固まってくすんだり、キメが荒らくなったりしがちです。そんな肌では白シャツだってどんより濁って見えてしまいますよね。みずみずしく柔らかで肌も奥から発光しているような透明感のある肌へ。白シャツがおしゃれに映える肌を実感できる、この時期からの効果的なお手入れをご紹介しましょう。
PROFILE
小林ひろ美
美容家。美・ファイン研究所 リバイタライズサロン クリーム主宰。20代で日焼けし放題の毎日を送り、30代でガングロ・ガサガサのひどい肌落ち状態にはまる。そこから一念発起してさまざまなケアを実践。40代で、誰もがうらやむ透明感のある美肌を手に入れる。その体験をもとに、お金を使わず身近なものを利用して楽しく実践できる美容法を提案。アイデア満載のその美容術は、雑誌やテレビなど、さまざまなメディアで人気沸騰中。
3〜5月のビューティレッスン
Period.01 [ 乳液ピーリング ]
この時期の肌は、古い角質がたまって、肌表面ががちがちに固まってしまいがちです。そんな硬い肌では、せっかくうるおいや美容成分を与えても、なかなか肌の奥まで入っていきません。まずは、肌表面にたまっている要らないものを優しくオフしながら、肌をほぐしてあげるのが先決。といっても、春は肌も不安定になりやすいので無理やりオフするのでは肌への負担も大きくなってしまいます。そこで、おすすめなのがこの乳液ピーリング。肌を柔らかくする作用のある乳液なら、肌に優しく、潤いを与えつつ、マイルドに角質オフができます。ふくふくの柔らか肌を実感できますよ。
01 簡易スチームドームをつくりましょう
お湯を溜めた洗面器を用意し(お風呂の湯船につかりながらでもOK)、頭の上からすっぽりとバスタオルで覆い、簡易スチームドーム状態をつくります。テーブルスプーン1~2杯ほどのたっぷりの乳液を肌に塗り、顔の内から外に向かってくるくるとマッサージ。顔が “てか~ん” となったら、次のステップへ。
02 蒸しタオルで温蒸し
蒸しタオルをつくり、そのまま顔にのせて30秒ほど温蒸し。乳液の水分と油分に加えて上から温度と湿度を与えることで余分な角質がふわっと吹き上がります。
03 仕上げに角質を絡めとります。
温蒸ししたタオルで、顔を優しく内から外へとふき取り、角質を絡めとります。このとき、タオルでゴシゴシするのは厳禁。肌を摩擦すると、また角質を厚くしなきゃと肌の防衛機能が働いてしまうので、優しく丁寧にふき取りましょう。
小林ひろ美さんオススメの乳液
(右)まろやかでマイルドな感触。エクサージュ モイストクリスタル ミルクⅡ 200g ¥3,000(税抜)/アルビオン
(左)たっぷり使えるコスパも魅力。モイスタージュ エッセンスミルク(しっとり)160ml ¥800(税抜)/クラシエ ホームプロダクツ
Period.02 [ カロテン祭り ]
ニット、ネックレス/NEWYORKER
春は思っている以上に紫外線が多く降り注いでいます。紫外線を浴びてしまうと肌は酸化してしまいますよね。そうなると、バランスが乱れて、肌はメラニンを出せと発令してしまう。それも肌をくすませる要因。そんなダメージから守るためには、身体の内側から活性酸素除去の作用のあるβカロテンを積極的に摂るのが効果的です。実は、この時期から、ヨーロッパではキャロットラペをたくさん食べる習慣があるんですよ。ニンジンにはβカロテンが豊富。キャロットラペはそれをスムーズに身体に吸収させるオイルを絡めてあるし、レーズンの鉄分もミックスされていて、さらに酢漬けになっています。より美肌効果を発揮してくれます。
食卓の “赤” 縛りはいかが?
キャロットラペだけでなく、赤い色をした食材も抗酸化にとても効果を発揮しています。トマトやハイビスカスティーなどもいいですね。我が家では “赤” 縛りといって、この時期赤色の食材のメニューをたくさん用意するようにしています。
Period.03 [ セルフディフューザー ]
カーディガン、カットソー/NEWYORKER
小林ひろ美さんオススメのホーリーバジル
周辺15メートル四方にマイナスイオンを放出するというホーリーバジル。対人関係などのストレスで悩んでいる人はぜひ。オフィスに常備しておくのもおすすめ。ホーリーバジル 5ml ¥1,500(税)/アスパック企業
Trouble consultation ~美のお悩み相談室~
ニューヨーカーマガジン読者のみなさまから集めた、美容に関する質問を小林ひろ美さんに相談しました。
── 忙しくてお手入れするのが面倒です。やっぱり毎日ケアってしなければいけないですか?
Hiromi’s Answer
毎日お手入れしたほうが肌のためにはいいです。でも、そのためにため息ついたり、ストレスになったりするようなら、やらないほうがましというのが、私の美容の考え方ですね。
── え! やらなくてもいいんですか?
Hiromi’s Answer
嫌だな嫌だな、と思って続けているとストレスになっちゃうから、だったら一日置きでいいので、気持ち優先でケアしてください。でも、美容は本当は楽しくて楽チンなものだと私は思っているの。だからぜひ、ラテンマインドでやってほしいですね。
── 面倒だなって思っている時も楽しくできる方法ってあるんですか?
Hiromi’s Answer
例えば、自分が大好きな香りのオールインワンのアイテムを1個もっていれば、面倒だな、しんどいなと思った時も、香りを嗅いだとたん心地よくなれますよね。それがオールインワンのアイテムだったら、1個なじませるだけで終わるから楽々お手入れができるでしょ。好きな音楽をかけて気持ちを上げながらケアするのもひとつの方法。
── 夜、面倒でどうしてもお手入れができなかった……。そんなときに応急処置があったら教えてください。
Hiromi’s Answer
ベッドサイドに乳液を置いておくといいですね。朝、起きた時に、起きがけに、その乳液をまずたっぷりとつけちゃう。その後に、服を着替えたり、朝食を準備したりしているうちに、知らず知らず乳液パックができます。その後、顔を洗うと、ぷるぷるつるんとした肌になりますよ。 ケアが面倒と思う人でも、そんな隙間時間は必ずあります。そういう時間を狙ってやるというのも手です。そうするうちに肌に結果が出てくるから、ケアの楽しさがわかってくる。そうしたら、しめたものです。
夏のおしゃれが映える肌に!
Vol.05 FASHION & BEAUTY TREND TALK