銀座東三丁目交差点の側、Art Gallery M84で、写真展「エリオット・アーウィットの世界」が3月21日(土)まで開催されています。
エリオット・アーウィットは1928年パリで生まれ、11歳のときにアメリカに移住。ニューヨーク近代美術館を始め、世界各地の代表的な美術館で大規模な写真展を開催している、各界にもファンの多い写真家です。
彼の作品は、思わずくすっと笑ってしまうようなウィットとユーモアに富んだ人間味あふれるものや、ジャーナリステイックなエッセイから広告写真まで幅広いのが特徴。それらの写真にはアーウィット自身が見たそのままが写し出されています。一見すると何でもない光景を撮影しているようでいて、アーウィットの写真には普遍的な真理が隠されているのです。
今回の見どころは33点という作品数。アーウィットの代名詞ともいえる「犬」の作品を中心に、1950~60年代のニューヨークやフランスなど年代・撮影地もさまざま。彼のサイン入りのオリジナルプリントが展示されているので、今までに見ることのなかった写真に出合えるかもしれません。
『私にとって写真とは観察の芸術だ。ありふれた場所で何かおもしろいものを発見することだ。自分が「何を」見ているかというのはあまり関係ない。それを「どのように」見ているか、がすべてである』──(エリオット・アーウィット)
同展は彼の作品を知っている方はもちろん、知らない方にも気軽にアートを堪能できる良い機会ではないでしょうか。何も情報を持たず、他人の意見や批評を頭にインプットせず、まずは見て感じて楽しんでいただきたい写真展です。
■写真展『エリオット・アーウィットの世界』
会期:2015年2月16日(月)~3月21日(土) ※日曜休館
時間:10:30~18:30(最終日17:00まで)
場所:Art Gallery M84
東京都中央区銀座四丁目11-3 ウインド銀座ビル5階
電話:03-3248-8454
入場料:500円(税込)
販売:展示作品は、全て購入可能
主催:Art Gallery M84
協力:マグナム・フォト東京支社
公式サイト:http://artgallery-m84.com
■エリオット・アーウィット/Elliott Erwitt <略歴>
1928年 ロシア人の両親のもとパリで生まれる。1939年 アメリカに移住。1944年 ハリウッドの写真現像所で働く。1949年 ニューヨークで写真家として本格的に活動開始。1951年 陸軍通信隊の一員としてドイツ、フランスなどで写真関連の任務を遂行。1953年 マグナム・フォトに参加。1968年 マグナム・フォトの会長就任。1971年 ドキュメンタリー映画を制作。1987年 写真の仕事に戻り、集大成の写真集と写真展の準備に取りかかる。 以降、今日まで数多くの写真集を刊行している。