2月28日(土)より、ニューヨーカーマガジン主催の写真展「GINZA LOVE STORIES」が開催中です。前回行なわれた「NEW YORK LOVE STORIES」の続編として繰り広げられる今回の写真展は、テーマ及びコンセプトはそのままに、舞台を東京・銀座へと移し、写真家の鵜川真由子さんが様々な“愛の形”を描いています。
会場となるニューヨーカー銀座店は、今回も写真展に合わせた特別仕様でお客様をお出迎え。エントランスのウィンドウには鵜川さんが撮影した銀座の街並の写真が大きく展示され、それを背景にニューヨーカーらしいトラッドスタイルに身を包んだディスプレイが悠々と配置されています。
店内へ一歩足を踏み入れると、目を惹かれるのは“モノクロ”で描かれた作品の数々。カラーで描かれた前回の写真展とは異なり、今回は表現がストレートに伝わるモノクロ写真で“愛”の世界を語っています。
「普段は色にこだわって作品を制作しているんですが、久しぶりにモノクロで撮影を行いました。銀座という大人の街には、こういった落ち着いたトーンが合うと思ったし、愛のメッセージをより明確に伝えたかったんです」
と、力強く語ってくれた鵜川さん。モノクロにも関わらず、銀座という街の様々な表情が映し出されています。
「銀座って朝の光がとてもきれいなんです。その光の中でカップルを撮ったら素敵だろうなあ、と思って。あとは、銀座といえば夜も象徴的だし、街並みも1ブロック離れるだけで違った側面を見ることができる。ひとつの街でも、こんなにたくさんの顔を持つ場所ってなかなかないですよね。そこがこの街の魅力だと思います」
他にも撮影中にこだわったところはあるのでしょうか?
「被写体となってくれたモデルの人たちの、自然なやりとりや、自然な笑顔、そういった“自然体の姿”を引き出そうと努力しました。私がカメラを構えると相手の人たちは緊張しちゃうから、そうならないように、私自身が楽しんで撮影に臨む。これってすごく大事なことなんです」
写真展にやってくる人たちを出迎え、笑顔が絶えない鵜川真由子さん。
確かに、今回はモデルの方々の笑顔が印象的です。抱き合ったり、腕を組んだり、家族で並びながら笑い合ったりと、とにかく幸せな空気で満たされています。
「印象的だったのは、撮影前日に夫婦喧嘩をしたカップルがいたんですけど、この撮影を通して体を寄せ合ったり、キスをしたりしているうちに自然と仲直りしていて。仲直りのきっかけを作ることができて嬉しかったですね」
と、撮影中のエピソードを微笑ましく話してくれました。そんな暖かい空気の中で撮影された作品は、前回とおなじように店内の壁面に描かれたイラストに合わせて展示されています。展示会初日のレセプションには多くのお客さまが訪れ、鵜川さんが紡ぎだす愛の物語に浸りながら、写真展の開催をお祝いしました。来場者との会話を楽しむ鵜川さんが、最後にこんなメッセージを届けてくれました。
「普段、心で思っていても言えないことってたくさんあると思うんです。でも、この写真展を通じて愛の優しさを感じ取って、心に秘めていることを恋人でも家族でも大切な人に伝えて欲しい。そうすることで、ポジティブなパワーが生まれてくると思うので。ぜひ観にきて欲しいです」
写真展「GINZA LOVE STORIES」は、ホワイトデーの3月14日(土)まで開催中。デートはもちろんのこと、家族とのショッピングの合間など、大切な人と一緒にニューヨーカー銀座店へ訪れ、日常とは少し違う愛に溢れたひとときをお過ごしください。
鵜川真由子 写真展「GINZA LOVE STORIES」
会期:2015年2月28日(土) – 2015年3月14日(土)
会場:ニューヨーカー銀座フラッグシップショップ
東京都中央区銀座1-5-13 ゼットエックス銀座ビル1F/2F
アクセス:東京メトロ「銀座一丁目駅」徒歩2分、JR「有楽町駅」 徒歩5分、
Tel:03-6228-7001
時間:11:00 – 20:00(不定休)
入場無料
主催:ニューヨーカーマガジン
共催:NEWYORKER
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3月7日(土) フォトグラファーによるご案内
- PHOTOGRAPHER PROFILE
- 鵜川 真由子MAYUKO UKAWA
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株式会社松濤スタジオを退社後、アシスタントを経て独立。広告や雑誌などでポートレイトを中心に活動。個展・グレープ展への参加も多数。BS朝日「ニッポン絶景街道」に出演中。2013年 TOKYO FRONTLINE PHOTO AWARD入賞。同年、十和田美術館グループ展に参加、Canon Gallery個展「Out of Garden」開催。 http://www.m-ukawa.com