FASHION & BEAUTY

夏のおしゃれが映える肌に!

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Jun 4th, 2014

photo_junko tamaki(t cube)
styling_yuko hodono
hair & make_atsuko hirose
text_yuka tsuruta

色鮮やかなサマーファッションに心躍らせる季節。その反面、強い陽射しと湿度にさらされ、まさにサバイバルな状況下にある肌は、どこか元気がなく曇り続き……。これでは、夏のおしゃれは完成しません。そんな肌を救うのは、フォーカスされ続けるポーセリンスキンの持ち主、美容家・小林ひろ美さんの美肌フィロソフィー。夏コーデに映える快晴肌へと導くスペシャルなテクニックを伺いました。


FASHION & BEAUTY THEME
「夏のおしゃれが映える肌に!」

夏はまぶしい太陽の陽射しが味方となり、一年で最もキレイな色のファッションが楽しめる季節です。でも、ビタミンカラーなどを着こなすには、カラーパワーに負けない、濁りのない肌であることが大切。もちろん、肌の露出も増えるわけですからボディケアにも手抜きは禁物です。この時季の肌トラブルの一番の原因となるのは「夏だから潤いは足りている」という過信。これは錯覚の罠なのです。肝心なお手入れを忘れ、実はインナードライというケースも。鮮やかな装いに映える肌を作る、とっておきのケアをご紹介しましょう。

PROFILE
小林ひろ美

美容家。『美・ファイン研究所』、リバイタライズサロン『クリーム』主宰。日焼け三昧の20代を過ごし、30代でその代償となる酷い肌トラブルを勃発。そこからケアをリスタートさせ40代で見事復活!誰もが羨むプレミアム肌を手に入れる。そんな自身の体験をもとに、身近なものを使って楽しくできる美容法を提案。豊富な美容知識と千里眼、ユニークなテクニックが満載された著書も多く出版され、雑誌やテレビなど、さまざまなメディアで人気を博す。

6〜8月のビューティレッスン
Period.01 [ 夏服に似合うサマーメイク ]

ブラウス、ネックレス/NEWYORKER

季節柄、レイヤードを避け1枚でさらりと着こなせる装いを選びがちになります。色味も明るいものが主流となり、カジュアル傾向に。そんなとき、ほどよいドレスアップの調味料となるのが「光る・揺れる・透ける」の3ワードです。それはメイクにも共通。薄着させたベースに、キラリと光る繊細なラメ入りのパウダーやアイシャドウをプラス、また、チークやハイライトを巧みに用いて肌の透明度を上げることで、夏仕様のおしゃれメイクにアレンジ。「今すぐキレイ!」を叶える、メイク術でビューティモチベーションを上げましょう。

01 仕込みチークで上気肌に

チークはなじみやすい練り系がおすすめ。ファンデーションとお粉の間にサンドして自然な血色感を出します。耳たぶにもつけるとより活き活き感が出ます。

02 Cゾーンは1トーンアップ

皮膚が薄く、くすみなどのトラブルが顕著に出る目の周り。このゾーンは、コンシーラーやファンデーションなどを1トーンあげて明るく仕上げるのがコツ。

03 光るお粉で肌をソフトフォーカス

ベースメイクの仕上げに使うパウダーは、超微粒子のラメ入りのものを。この時季は、UV下地で白っぽくなるのを計算の上で色を選ぶのが大事です。

小林ひろ美さんおすすめのチーク

とろけるように色づき、くすまずツヤっぽく仕上がるチーク。ソフトな血色を与えるピュアピンクは小林ひろ美さんのイチオシカラー。エスプリーク メルティフィックス チーク PK800 ¥2,500(税別・編集部調べ)/コーセー


Period.02 [ 夏のクリア肌を作る4step ]

カットソー/NEWYORKER

夏の肌トラブルは想像以上。しかも敵は紫外線だけに限りません。屋外はじっとりと汗をかく暑さでも、室内の冷房で肌は乾燥。そこに冷たい飲み物、シャワーだけの簡単入浴といったこの時季特有の生活習慣が加わり内臓は冷え冷え、巡りも悪くなります。また、崩れを気にしてファンデーションを厚塗りするなど、肌負担は計り知れないのです。「女性は夏に歳をとる」そう言われる原因は、こういったことにあるのかもしれませんね。老けない夏肌へ導くステップは「油」「角質」「保湿」「UV」。このどれが欠けても成立しないということを忘れずに……。

01 油には油!のアプローチ

メイクや皮脂をキレイに落とすことは酸化を避けるための第一歩。クレンジングオイルでやさしくマッサージしながら、小鼻横などの細部までキレイにオフしましょう。背中や胸元など身体のTゾーンの皮脂ケアにも最適。

02 古い角質を除去してデリバリー力を上げる

肥厚した古い角質は、保湿の妨げになってしまいます。これをやらずして、満足のゆく保湿は不可能。まずは、顔ならゴマージュ洗顔、ボディならスクラブなどでやさしく角質除去しましょう。肘、膝、かかとはとくに入念に。

03 たっぷり保湿で肌を潤いで満たす

化粧水や美容液はもちろん、オイル系のアイテムを使ったケアも◎。肌に油分が入ることで水分をギュッと引きつけて入れ込む効果があるので、洗顔後にすぐオイルという方法はとても有効。その後は化粧水や乳液など、通常のお手入れを。

04  ベビースキンを紫外線からガード

角質をオフした肌はまさに赤ちゃん肌状態。UV対策は抜かりなく行いましょう。日常生活ならSPF値は40前後で十分。海やアウトドアでは50を目安に。うっかり日焼けゾーンの首やデコルテ、足の甲などにも忘れずに。

小林ひろ美さんおすすめのスキンケアアイテム

(写真左から)
・除去と保湿を両立。肌にストレスを与えずに落とせるクレンジングオイル。ファンケル マイルドクレンジング オイル 120ml ¥1,700(税別)/ファンケル化粧品

・オイルジェルとソフトのスクラブ。使用後の肌はとってもしなやかかつ透明感がアップ。アディクション ボディ クスラブ 200g(限定アイテム) ¥3,000(税別)/アディクション

・紫外線防止や化粧下地など1本で5役をこなす日中美容液。SPF37 PA+++なのに白浮きもなし。セブンフロー ビューティヴェール 40g ¥5,000(税別)/美・ファイン研究所

・この時季嬉しい美容成分満載!の夏期限定ジェルオイル。洗顔・シャワー後の保湿ケアに、顔にも体にも使えます。セブンフロー ハーブサーキュレイトオイル サマージェル 200g ¥8.200(税別)/美・ファイン研究所


Period.03 [ 音の重なりで心と身体をリリース ]

ワンピース/NEWYORKER BLUE、ブレスレット、サンダル/NEWYORKER、ネックレス/スタイリスト私物

湿度と暑さに襲われる夏はとてもストレス。だからこそ、気分転換し、自律神経をコントロールする必要があります。旅が大好きな私は、バカンスを連想するととてもリラックス。多忙なときこそ、自宅にいながら南国のリゾート気分に浸るための空間づくりに励みます。例えば音楽。五感の中でも聴覚から取り入れるリラックス効果は絶大。近くでは好きな曲をかけ、少し離れた場所では、小鳥のさえずりや波の音などの環境音楽を。シャンパンをお伴に、この音の二重がけの立体感で、リゾートさながらの雰囲気に。身も心もとても解放されます。

小林ひろ美さんおすすめのCD

自然を感じる環境音楽と好きなジャンルのCDを用意。2つのプレイヤーを使い、バスルームと洗面、ダイニングとリビングという具合に、少し距離を離してかけるのがポイント。私は近くでラウンジミュージックをかけることが多いですね。中でも、ホテル・コストのコンピレーションアルバムはヘビロテな1枚。


Trouble consultation ~美のお悩み相談室~

ニューヨーカーマガジン読者のみなさまから集めた、美容に関する質問を小林ひろ美さんに相談しました。

Q ストレスは美にも影響を及ぼすと聞きます。上手く回避できるコツはありますか?

Hiromi’s Answer
確かに、ストレスは美の大敵。強いては健康にも悪影響を及ぼします。何より”ストレスマネジメント”することを心がけましょう。例えば、物の捉え方ひとつでもストレス反応は随分違ってくるはずです。「疲れた」と言うより「今日も頑張った」と言う方がポジティブですよね? また、嫌なことはすべて過去形で言えば進行形のストレスにはならないはず。もし毒づいたことを発したならば、コンコンとテーブルをノックしてその発言をキャンセルしましょう。

Q 梅雨時期はどうしても美容に対するモチベーションが低下気味です。そんなときはどうすべきでしょう?

Hiromi’s Answer
「雨は嫌い」と毛嫌いしないで下さい。実は、雨は肌にとっては「いいお湿り」でもあるのです。そう、梅雨はとっておきの美容シーズンと捉えましょう。さらに、生理後1週間のホルモン的なバックアップがあるときは”攻めの美容”にうってつけ。初めて使うコスメにトライしてみたり、1週間使い切りのホワイトニング集中ケアをスタートするのもいいですよ。

Q 暑さに弱く何だか身体がだるいんです……。

Hiromi’s Answer
だる重さが勃発する時季は、私もとくにビタミンCやクエン酸をたくさん摂るように心がけています。ビタミンCは内側のホワイトニングと呼ばれるほど、活性酸素を除去する効果の高い成分。また、クエン酸は心身の疲労回復、肩こりや筋肉痛にも有効と言われています。レモネードやお酢ドリンクなどなら手軽に摂取できますよ。

Q 暑い夏はメイク直しが不快。何かいい対策はありますか?

Hiromi’s Answer
“冷ポーチ”なんていかがでしょう? ランチに行く前に化粧ポーチごと冷蔵庫に入れ30分程度冷やしておきます。ランチから帰ったらメイクをお直し。これが冷えたコスメなら、気持ちもよくやる気もアップ! さらに肌も引き締まって一石二鳥ですよ。

Vol.01 FASHION & BEAUTY TREND TALK

白シャツが似合う肌を手に入れよう!


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