ELECTION AND STYLE
PORTRAIT/佐久間裕美子が出会ったニューヨーカーの本音
大統領選が佳境を迎えた今、ニューヨーカーは何を思うのか?年齢、性別、人種、職業…、街行くニューヨーカーが教えてくれた大統領選への思い。これがニューヨークのリアルです。
Ashley Balbi 18才 高校3年生
初めての選挙。長い間、18歳以下の子供には選挙権がないのはおかしいと思いながら、ずっと待っていて、ついに発言権が与えられる。それなのに選挙権をありがたがらない友達も多い。どちらの候補も好きではないけれど、投票することに意味がある。ようやく手に入った選挙権だから、選挙には行くつもり。
Ben Warner 23才 広告企業勤務
今回の選挙は、アメリカの未来の方向性を決めるもので、大きなシフトを目前に控えている。双方とも、まったく違う主張に対して、とても強い思いを持っていて、分裂が大きくなっている気がする。それでも自分にとってはとても大切なイベントなんだ。
Eugine Schwaltz 75才 元弁護士
今回の選挙はいつもの選挙よりも注目している。エンターテイメント性が高くて、リアリティテレビ番組を見ているような気持ちになる。けれど、温暖化は存在しないというトランプには投票できないね。
Hannah Teskey 23才 観光業界
歴史上初めて女性が大統領になるかもしれないという可能性と、トランプが大統領になってしまうかもしれない可能性にドキドキする。女性が長い間、参政権を得るために戦ったことを思うと、投票しない女性に腹が立つ。
Mike Spriggs 46才 グラフィック・デザイナー
ニューヨークではいつも民主党が勝つから、投票に意味を持たせるのが難しい。でも予備選挙ではバーニー・サンダースに投票した。民主党に、バーニーの人気を理解してほしかったから。所得の格差が自分にとって一番大切な問題。これだけ豊かな都市に、これだけ多くのホームレスがいるなんて馬鹿げている。
Vergin Max 22才 ミュージシャン
前回はオバマに投票した。でも今回は選挙に行くかもまだ決めてない。今いる2人の候補のどちらかに投票することは、自分が与えられた権利に対するディスリスペクトのような気さえするから。環境汚染や食糧問題、GMOに関心があるけれど、どちらが大統領になっても、僕らの懸念は解消されない。
NEWYORKER LOUNGE #1
アメリカの文化と社会とエトセトラ
〜佐久間裕美子と速水健朗のボクらの知りたいアメリカ大統領選 完結編〜