フレンチブランドらしい粋なキャンバスシューズ
4月を迎え、暖かい陽気となると履きたくなるのがキャンバススニーカーだ。最近では通年アイテムとして親しまれているので以前よりも春夏のイメージは弱くなったが、四季が明確に存在する日本では、やはりこのタイプが一番活躍するのは春から夏にかけてだろう。
最近ではヴァンズやコンバースといったアメリカンブランドがポピュラーだが、ヨーロッパではスペルガのような地元イタリアを拠点とするブランドも根強い人気を誇っている。そして、知る人ぞ知る存在ながら不動の人気なのが、フランス発祥のキャンバススニーカーブランド、スプリングコートである。
スプリングコートのキャンバススニーカーは、1936年にテニスシューズとして誕生。通気性やクッション性といった部分で数々の改良が加えられた同社のシューズは、テニスプレーヤーから高い信頼を得ることに成功する。特に注目を集めたのが厚手のインソールであり、クッション性に優れたこのパーツは、テニスプレー時の足への衝撃を軽減した。
そんなスプリングコートのテニスシューズは次第にテニスコートだけでなくストリートにおいても人気を得て、フランス以外のヨーロッパでもポピュラーな存在となり、特にファッションに興味を持つ人々やアーティストといった人々から高い支持を得ることに。そのなかにはビートルズのジョン・レノンも含まれたように、スプリングコート独自の厚手のインソールはカジュアルシーンにおける長時間の歩行でも疲労感を軽減したのである。
現在の日本のファッションシーンはアメリカ発祥のトレンドから大きな影響を受けているが、セントジェームスのボーダーTシャツやダントンのワークウェアのようなフランス発祥のアイテムも根強い人気をキープしている。筆者もこれらのアイテムをたまに着用することがあるが、これまではコンバースのジャックパーセルやヴァンズのオーセンティックやERAをコーディネートしていた。しかしながら、今シーズンからはスプリングコートのG2を組み合わせたいと思う。フランスのブランドらしい小粋な雰囲気は、セントジェームスやダントンといったアイテムに必ずやフィットすることだろう。
価格:10,000円+税
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カメイ・プロアクト
電話:03-6450-1515