Vol.51 トラッドな春夏スーツ服地の知識を蓄えれば仕事も快適にこなせる。
サマースーツの定番服地となるウールトロについて、ニューヨーカーのチーフデザイナーの声と共にその特徴を予習。今シーズンのス...
Reading the leading shoes
2014年1月15日、この日はスニーカーフリークにとって記念すべき日となった。それはアディダスのスタンスミスが2年という空白を経て復活したのである。
スタンスミスといえばアディダスのロングセラーとして長きに渡り販売されてきた定番中の定番。スニーカーが好きな人や、ファッションに興味のある人ならば、このシューズを一度は履いたことがあるだろう。
自分にとってのこのシューズの思い出は、大学時代に毎日のように会っていた友人が履いていたこと。自分が大学1年だった1984年頃は大学のテニスサークルが隆盛を極め、猫も杓子もテニスをするといった時代。それに伴いテニスシューズがカジュアルシーンでも人気となった。特にポピュラーだったのはK.SWISSやトレトンのナイライト、XTL、そしてアディダスのスタンスミスだった。
自分にとってスタンスミスはフランス製というキーワードもあって、高校時代からの憧れの的であったが、その友人が先に買ったことから、自分は K.SWISSのコーチというオールブラックのシューズとトレトンの XTLを購入したのだった。そして大学4年生になると、突然その友人が「俺Uターン就職する!」と言って田舎に帰ることになってしまった。毎日のように会っていて、いつもそばにいる存在だったので、かなりショックだったことを覚えている。
スタンスミスはその後も、日本のカジュアルシーンになくてはならない存在として確固たるポジションを築いていた。
耐久性に優れたスムースレザーのアッパー、グリーンのヒールタブ、通気孔で表現されたスリーストライプ、スタン・スミス氏のイラストがあしらわれたシュータンといったベーシックで洗練されたデザインはあらゆるファッションコーディネートにマッチしたし、フランス生産ではなくなったものの、自分が大学時代と比較すると買いやすい価格になっていたのである。
それだけに2年間展開がなかったのは個人的にも寂しく感じていたので、今回の復活は嬉しい限りである。
しかしながらあまりの人気で、リリース後即完売した店舗が相次いだらしいので、スニーカーフリークのスタンスミスに対する想いは募るばかりかもしれない。
NAVIGATOR
南井正弘
47歳/愛知県出身/靴に詳しいフリージャーナリスト
「楽しく走る!」をモットーに、ほぼ毎日のランニングを欠かさないファンランナー。
J.M.ウエストンのモカシン180
ティンバーランドの6インチ プレミアムブーツ