アーガイル柄とは、複数の菱形と斜めに入れた線とで構成された柄のこと。スコットランドのアーガイル州にあるキャンベル家（Campbells of Argyle）のタータンチェックから由来しているという説があり、日本ではそろばん柄と呼ばれることも。由緒あるアーガイルを用いたアイテムは流行にも左右されず、英国やスコットランドの紳士服やゴルフウェアなどに起用されてきた。アイテムではセーターやソックスに用いられることが多く、中でもニットはプルオーバー、カーディガンともアイビールックには欠かせない。

1. Pattern
スコットランドで生まれたアーガイル柄

ブリティッシュ・トラッドの象徴のアーガイル柄は、連続した菱形と細いラインが特徴で、スコットランドのアーガイル地方が起源といわれている。同じくスコットランドの象徴にタータンチェックがあるが、アーガイル柄はこのタータンチェックから派生した。４段の菱形構成がもっともベーシック。

2. Material
メリノ・ウールのニット糸の最高品質「キャッシュウール」

もともとメンズファッションに多用されていたキャッシュウール。オーストラリアの厳選された最高級羊毛のエクストラファイン(19.5マイクロン)が原料で、イタリアのゼニア・バルファ社でのみ製造されている。ウールでありながら、カシミアのような独特のぬめりのある質感を可能にした。

3. Coloring
ソリッド染めとトップ染めの絶妙な関係

グレー色はトラッドファッションに似合う自然な風合いをつくるために、糸にする前に染色（トップ染め）したものを使用。グレー意外は単色でしっかりと色が出るソリッド染めで、光沢と発色のよさを実現している。糸の密度が濃いからこそ彩度が高い。

4. Metallic yarns
きれいめなトラッド感を表現するプラチナラメ

アーガイルのペイン部分にはプラチナのラメが使われている。刃、箔の意味のあるラメは、一般的にレーヨンやナイロン糸に金属箔を巻きつけて作られるもので、華やかさを出すために用いられる。メンズライクなアーガイルニットにはより女性らしさがプラスされる。

5. Neck
女性らしさを演出するボートネック

ボートネックとは船（ボート）底のようにやや横に広く、浅いネックラインのこと。緩やかな曲線で鎖骨を綺麗に見せる。ボートネックタイプのプルオーバーは、メンズライクなクルーネックのアーガイルニットとは一線を画し、女性らしさを表現するシルエットが好バランス。