Vol.51 トラッドな春夏スーツ服地の知識を蓄えれば仕事も快適にこなせる。
サマースーツの定番服地となるウールトロについて、ニューヨーカーのチーフデザイナーの声と共にその特徴を予習。今シーズンのス...
HOW TO
アーガイル柄とは、複数の菱形と斜めに入れた線とで構成された柄のこと。スコットランドのアーガイル州にあるキャンベル家(Campbells of Argyle)のタータンチェックから由来しているという説があり、日本ではそろばん柄と呼ばれることも。由緒あるアーガイルを用いたアイテムは流行にも左右されず、英国やスコットランドの紳士服やゴルフウェアなどに起用されてきた。アイテムではセーターやソックスに用いられることが多く、中でもニットはプルオーバー、カーディガンともアイビールックには欠かせない。
STYLE TIPS
1.Outfits
アーガイル柄を主役に着こなす
ブリティッシュ・トラッドの象徴、アーガイル柄のニットはコーディネートの主役にしたい。ボトムは主張しすぎないものがよいが、柄×柄でも相性がよいのはグレンチェックのパンツ。千鳥格子とヘアライン(髪の毛のような細い線)で構成されたグレンチェックもまたトラッド柄の代表格でもあり、色を合わせてコーディネートすれば相性よく着こなせる。また、キャッシュウールを使用した温かみのあるニットなので、ボトムも同様にウールなど素材感を揃えれば、オレンジ色のスカートなど強めの色を合わせても上品に着こなせる。足元にはショートブーツや低めのパンプスを合わせると、トラッドな印象が保たれてバランスがよい。
2.Color Variations
トラッドカラーのバリエーション
トラディショナルなアイテムのカラーバリエーションは豊富に存在するが、決して派手になりすぎず、上品であることが大前提だ。キャッシュウール特有の高密度な糸によって表現できた、彩度の高い発色と、グレーを配色しているのがこのニットの特徴でもある。一般的にはメンズライクなアーガイルニットだが、ラメ加工を施したり、ネックをボートネックに仕立てるなどシルエットを女性らしくすることで、カジュアルからビジネスシーンまでコーディネート幅が広がる。アースカラーやモノトーンなど、様々なバリエーションがあるが、色違いで数枚持っていても定番ゆえに長く愛用できるだろう。
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