Vol.51 トラッドな春夏スーツ服地の知識を蓄えれば仕事も快適にこなせる。
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HOW TO
シャツ編
デイリーに着るシャツだからこそ、シワなくビシっとアイロンがけして着るべきです。クリーニング屋さんに任せるのも一案ですが、愛着があるシャツこそ、自分でアイロンがけしてみませんか?
各部の名称
アイロンをかける、その前に。
1. 洗濯表示記号で、最適温度を確認しましょう。
2. アイロンの手間を少なくするために。
洗濯機で洗った後の脱水は、綿100%素材は30秒くらい、混紡なら15秒から20秒くらい脱水すれば充分です。また洗濯機から取り出した後はシャツを両手で持ち、濡れているうちにパンパンとたたいて、大体のシワを伸ばし、形を整えておくだけでアイロンの手間は半減します。また、ハンガーに吊して干す場合は1番上のボタンと上から3番目のボタンをかけておくと型崩れも防げます。
シャツのアイロンのかけ方
袖→袖山→カフス・あきみせ→右前身頃→アーム・ヨーク→後身頃→左前身頃→衿の順にかけていきます。
順番はさまざまにありますが、面積の小さい所からかけると仕上がりが綺麗になります。
01 袖 そで
袖の下の縫い目を手前に置き、下から上斜め方向にすべらせます。アイロンは力を加えて押し付けるのではなく、アイロンの重みでシワを伸ばしていくのがポイントです。
Point
剣ボロ、ボタン周りはアイロンの先端を使いましょう
02 袖山 そでやま
袖山のラインを決め、肩口からかけると衿まわりも綺麗に仕上がります。袖山をプレスしてラインを付けるかどうかはお好みでどうぞ。
03 カフス〜あきみせ
カフスは内側から広げて、端〜中央にアイロンを軽くすべらせます。たるみを内側に逃がすように、アイロンの先を使うのがコツ。
Point
袖のタックやあきみせもプレスします。
04 前身頃 まえみごろ
前身頃は表から、しっかりとアイロン台に広げてかけましょう。
Point
ボタン周りのこまかい部分はアイロンの先端を使って仕上げます。
05 アーム〜ヨーク
アームやヨークは内側からかけると簡単です。ちなみに白シャツの場合は水分や温度によって茶色くなりやすいので、内側からかけるのが特にオススメです。
Point
アイロン台の先端を使うとかけやすいです。
※01~04の手順にそって左袖、左前身頃も丁寧にかけましょう。
06 後身頃 うしろみごろ
背中のタックをしっかり裾までプレスします。ここもしっかりとラインを付けることで、後ろから見たときの印象が変わります。テール部分もきちんとかけましょう。
07 衿 えり
衿は内側から、たるみを逃がすように剣先〜中央へとかけていきます。アイロンの先は身頃の方に向けると簡単にキレイに仕上がります。
スーツの正しい着方 vol.02
シャツの選び方