Vol.51 トラッドな春夏スーツ服地の知識を蓄えれば仕事も快適にこなせる。
サマースーツの定番服地となるウールトロについて、ニューヨーカーのチーフデザイナーの声と共にその特徴を予習。今シーズンのス...
Reading the leading shoes
実際にはありえないことだが、「もしタイムマシンが発明されて、20年前の人たちが過去から現在にタイムスリップしたら?」という話をファッション業界の人間と酒の席で交わしたことがある。そのときの結論は「ウェアの変化に関してはさほど驚かないが、フットウェアについては、いくつかのアイテムを街で頻繁に見かけることにビックリするはず!」というものであった。
このとき名前が挙がった、20年前には見かけられなくて現代ではとてもポピュラーなフットウェアとは、UGGのムートンブーツ、crocsのフォームサンダル、そしてTOMSのスリップオンシューズであった。
20年前にUGGは存在していたが、現在のように人気となったのは2000年代以降だし、crocsとTOMSはブランド自体が誕生していない。それが現代のカジュアルシーンではいずれもがポピュラーで、誰もが知っている存在となっている。自分は3ブランドのアイテムをそれぞれ持っているが、最後に手にいれたのが、TOMSだった。
最初に見つけたのはオーガニック製品の取り扱いで有名なスーパーマーケットのホールフーズのラスベガス店。
TOMSのシューズは、オーガニックコットンを使用したアパレルのTシャツなどと一緒に置かれていて、そのときは残念ながらサイズがなく、購入を諦めた。しかし、ヒールにあるシンプルながらも存在感抜群のブランドパッチのデザインを気に入ったのと「あなたが靴を1足購入するたびに、TOMSから靴を必要とする子ども達に新しい靴が贈られる」というブランドポリシーに共感し、翌年日本で購入することとなった。
このとき購入したのは創業モデルで現在もブランドの顔となっているスリップオンタイプではなく、シューレースの付いたモデル。
サマーシーズンに日本で履くのはもちろんのこと、海外のリゾート地に持って行くことも多く、サンダル履きでは入店を躊躇するちょっぴり高級なレストランでも活躍する。また、見た目以上に快適な履き心地なので、街を散策するために長時間歩き回るときにも重宝している。
TOMS STORE TOKYO
電話:03-6427-9110
価格:9,500円(税別)
NAVIGATOR
南井正弘
48歳/愛知県出身/靴に詳しいフリージャーナリスト
「楽しく走る!」をモットーに、ほぼ毎日のランニングを欠かさないファンランナー。
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