Vol.51 トラッドな春夏スーツ服地の知識を蓄えれば仕事も快適にこなせる。
サマースーツの定番服地となるウールトロについて、ニューヨーカーのチーフデザイナーの声と共にその特徴を予習。今シーズンのス...
Reading the leading shoes
筆者がアメリカ本土に初めて上陸したのは1991年夏のことだから、25歳のときだった。この頃は大学の夏休みや春休み、そして卒業旅行でアメリカを訪れる者も少なくなかったから、決して早いほうではない。それまでも韓国、香港、台湾、タイ、インドネシア、グアム、サイパンといった国や地域を訪問していたが、アメリカ合衆国という国はやはり別格。見るものすべてが新鮮で、さらに当時は物価も日本と比較するとかなり安いという点も刺激的だった。
この出張の目的は、シカゴのマコーミックセンターで行われたNSGA(全米スポーツ用品協会)の見本市に、代理店の売上優秀者を案内することだった。シカゴではパークハイアットのような分不相応なホテルに宿泊していたが、部屋にはほとんど居ることはなく、初のアメリカ本土を満喫すべく、街を歩き回り、しばらくすると、あることに気付いた。
街を走る自動車のかなりの割合が日本車だったのだが、いずれも日本で見るベースとなった車種よりもカッコいいのである。トヨタでいえばカムリやカローラ、日産はセントラ(サニー)やマキシマ(ブルーバード)、ホンダはシビックとアコードなど、バンパーやウィンカーの形状、ボディカラーの違いなのか、日本で見るよりもあきらかにスタイリッシュで、アメリカの街並みにもマッチしていた。
それから10年後の2001年9月、とあるスニーカームックの取材のために訪れたロンドンのコヴェント・ガーデンでも似たような光景に遭遇した。このエリアはロンドンのストリートファッションのショーケースともいうべき場所なのだが、日本のプロダクト、オニツカタイガーのスニーカーを履いた若者を数多く見かけ、そのいずれもがカッコいいのである。日本でオニツカタイガーを見かけても、ここまでカッコいいと思ったことはなかったが、ロンドンで見たこれらのプロダクトは、ナイキやアディダスなどのストリートシーン向けモデルと比較しても何ら遜色なかったのだ。翌年も同じ出版社からスニーカームックが出版されることとなり、ロンドンとミラノを訪れたが、オニツカタイガー人気はさらに上昇し、主要店舗でもコーナー展開されるようになっていた。
2014年となった現在、オニツカタイガーのスニーカーコレクションは2001年当時よりもファンを増やし、ワールドワイドで高い人気を獲得している。そしてブランド発祥の地であるここ日本でもポピュラーになっており、このコルセアを始めとした、数多くのモデルがラインアップされ、時代を越えて人気となっている。
(問い合わせ先)
アシックスジャパン株式会社お客様相談室
電話:0120-068-806
価格:11,025円(税込み)
※2014年2月発売予定
NAVIGATOR
南井正弘
47歳/愛知県出身/靴に詳しいフリージャーナリスト
「楽しく走る!」をモットーに、ほぼ毎日のランニングを欠かさないファンランナー。
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