Vol.51 トラッドな春夏スーツ服地の知識を蓄えれば仕事も快適にこなせる。
サマースーツの定番服地となるウールトロについて、ニューヨーカーのチーフデザイナーの声と共にその特徴を予習。今シーズンのス...
Reading the leading shoes
アメリカを象徴する紳士靴ブランドとして、日本においても30年近く確固たる地位をキープしてきたオールデン。しかしながら本国での知名度は日本ほどではないというと、意外に思われるかもしれないが、これは事実である。ファッション関係者以外のアメリカ人に「オールデンというシューズブランドを知っている?」と聞くと、ほとんどの人の答えは「No! 」のはずで、ファッション産業従事者でもGAPやAbercrombie & Fitchあたりのショップスタッフでは、このブランドの存在を知らないことが多い。
日本で知名度が高いのは、ビームスやシップスなどの主要セレクトショップで展開されていたことと、早い段階からBeginをはじめとした雑誌で数ページにわたるブランド特集が組まれたことが大きい。一方、アメリカにおいては最近でこそ見られるようになったが、オールデンを販売しているシューズショップも少なく、ファクトリーブランドとして提携ブランドのロゴのみを刻印し、自らのブランド名を表示することが少なかったため、それほど知名度は高くなかった。
その代表がニューヨークはマディソン・アベニューに旗艦店を構えるブルックス ブラザーズ。正式にはポロカラーシャツと呼ばれるボタンダウンシャツを生みだすなど、トラディショナルクロージングの総本山ともいえるこのショップでは、ライニングを使用しないアンラインドのコードバン ローファーをはじめとしたオールデンのレザーシューズがいくつか取り揃えられていた。
専用ラストやデザインを使用していたことで、雰囲気はオールデンブランドのモデルと若干異なるが、質実剛健な造りや厳選された素材選びはオールデンそのもの。アメリカの紳士は、知らず知らずのうちにオールデンというブランドにお世話になっていたのである。最近ではニューヨークのJ.crew Liquor storeなどの主要ショップやオンラインストアで取り扱いを始めたことにより、アメリカ国内での知名度も徐々に上昇している。
(問い合わせ先)
ラコタ ハウス
電話:03-3545-3322
価格:99,750円(税込み)
NAVIGATOR
南井正弘
47歳/愛知県出身/靴に詳しいフリージャーナリスト
「楽しく走る!」をモットーに、ほぼ毎日のランニングを欠かさないファンランナー。
ナイキのエア フォース 1
アシックスのニューヨーク