Vol.51 トラッドな春夏スーツ服地の知識を蓄えれば仕事も快適にこなせる。
サマースーツの定番服地となるウールトロについて、ニューヨーカーのチーフデザイナーの声と共にその特徴を予習。今シーズンのス...
Reading the leading shoes
来月下旬に創刊されるランニングギア専門の雑誌の編集長に、筆者が就任することとなった。10年前の自分を知っている人なら、これは信じ難いことだろう。ヘビースモーカーで、焼き肉のあとにラーメンを食べるような暴飲暴食の日々。それがあるときから毎日のように走るようになったのである。そのキッカケのひとつがNIKE+の距離を競い合うイベント。負けたくない一心で、毎日のように走り続けた。
メディアチャレンジは趣向を変えて何度か開催され、自分もそこそこの成績で終了したが、「走る」ということが2007年の11月以降習慣となった。当初は毎回異なったシューズで走っていたが、あるシューズと出会うことにより、走るときはほぼそのモデルを履くようになる。そのランニングシューズこそ、アシックスのGT-2130 NEW YORKである。
このシューズは安定性、クッション性、サポート性がバランスよく1足に結集されており、それまでに履いたどのシューズよりもトータルバランスに優れていて、安心感があった。当時は脚力がまだまだだったので、このシューズの足の保護性に惚れ込み、そのために本当はよくないのだが3日連続で着用するなど、日々のランニングにもレースにも、まさにヘビーローテーションで履くことになったのである。その後も後継モデルのGT-2150などもトライし、そのモデルで2010年12月のラスベガス・ロックンロールマラソンのフルマラソンも完走したが、自らの脚力が向上し、シューズのサポート性にあまり頼らなくてもよくなると、より上級者向けモデルに注目するようになりしばらくはこのシリーズのことは忘れていた。
2012年、このシリーズが大きくフルモデルチェンジしたのを聞き、あらためて履いてみた。するとあることに気付く。高い足の保護性はそのままに、軽量性が向上するなど、より速いペースのランニングに対応するようになっていたのである。自分にとって再びヘビーローテーションモデルとなったGT-2000シリーズ、昨年末は再びこのシューズを履いてラスベガス・ロックンロールマラソンを完走。そして今年は今秋登場した最新バージョン「NEW YORK 2」を履いて、モデル名にも含まれているニューヨークのニューヨークシティマラソンを走る予定だ。今から6年前、このランニングシューズコレクションに出会っていなければ、自分がニューヨークの街を走るようになることはなかっただろう。ある意味自分の人生を変えてくれた重要なシューズなのである。
(問い合わせ先)
アシックスジャパン(株) お客様相談室
電話:0120-068-806
価格:12,390円(税込み)
NAVIGATOR
南井正弘
47歳/愛知県出身/靴に詳しいフリージャーナリスト
「楽しく走る!」をモットーに、ほぼ毎日のランニングを欠かさないファンランナー。
オールデンのペニーローファー
アレンエドモンズのマカリスター