Vol.51 トラッドな春夏スーツ服地の知識を蓄えれば仕事も快適にこなせる。
サマースーツの定番服地となるウールトロについて、ニューヨーカーのチーフデザイナーの声と共にその特徴を予習。今シーズンのス...
HOW TO
イギリス海軍の艦上用コートとして、水兵や船員が着用したピーコート。海上での厳しい寒さや、強い風を凌ぐことができる実用的なアイテムとして作られた。風向きに合わせて左右どちらの襟も上前にできるダブルブレストを筆頭に、幅広のノッチドラペル、ハンドウォーマー・ポケット、碇をあしらったボタン、バックシルエットのセンターベントなどが特徴。基本色はネイビーブルー。船員が船のブリッジで見張り用に着用していたことから、別名「ウォッチ・コート」「ブリッジ・コート」とも呼ばれる。1850年代までにアメリカとイギリスで一般的になった。
STYLE TIPS
1.Outfits
マリンやワークスタイルで、ピーコートのルーツを楽しむ。
かつて海軍の艦上用コートとして着用されていたこともあったピーコート。相性が良いのは、やはりマリンテイスト。インナーにボーダーを合わせた定番スタイルには、ヨットと碇マークのピンズを足してアクセントに。ボトムスにコーデュロイパンツを選ぶと温かみのある着こなしが完成する。一方、ワークジャケットやチノパンなどのカジュアルウエアともよく合い、コーディネートの幅は広い。ワークスタイルなどダークな色味が多いときのインナーは、ギンガムチェックのように明るさのあるものを選んべば、クリーンで洗練された印象になる。
2.Innner Variation
インナーを選ばず、どんなテイストとも相性良し。
どんなテイストでも合わせやすく、インナーを選ばないのがピーコートの特徴。アメトラでまとめるのであれば、フランネルシャツやパーカーでカジュアルダウン。適度なラフ感でリラックスしたコーディネートに仕上がる。また、パッと目を惹くモチーフニットを取り入れれば、プレッピー気分で着こなせる。もちろん、ビジネススーツでも着用可能。但しジャケットの裾がコートから出ないかは注意したいところ。基本的に何でも似合うと言っても過言ではない。手元にあるワードローブで洗練されたコーディネートが完成するのも心強い。
ダッフルコート Vol.02
ダッフルコート Vol.01