Vol.51 トラッドな春夏スーツ服地の知識を蓄えれば仕事も快適にこなせる。
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HOW TO
フィッシングジャケット(別名/ランディングアウター)とは、その名の通り釣り用にデザインされたアウターを指す。かつては、耐久性と防水性を考慮して、生地にワックスコーティングされたコットンのキャンバス地を採用するのが主流だったが、近年では化学繊維なども多数用いられている。前身頃にはフラップのついた大きめのポケットが多数配備され、可能な限り手荷物を少なくできるように設計。機能やデザインはブランドによってさまざまだが、なかにはゲームポケットと呼ばれるディテールが見られるものも多い。これは釣った魚を入れるためのもので、ハンティングジャケットにも同様のディテールが用いられている。
STYLE TIPS
1.Outfits
色のトーンが統一感のある着こなしの鍵。
機能的でクラシックな佇まいをもつフィッシングジャケット。一見するとカジュアルなアイテムに見えがちだが、実はきれい目なウェアと相性がいい。ジャケパンのスタイルに合わせたり、オフではシャツ+ニットにローファーなど、品のあるウェアと組み合わせることでアイテムのもつヘビーデューティーな印象を上手に中和させる。ここで気を付けたいのが、組み合わせるウェアのトーン。同系色で合わせるという意味ではなく、色の濃淡が鍵になる。このバランスが悪いと散らかった着こなしになってしまうので注意が必要。タイやシャツの柄で効果的にアクセントをつくりながらも、ウェアの濃淡を揃えることでコーディネートに統一感が生まれる。コーディネートの引き締め役である濃色アイテムは可能な限り露出面積を少なくするのがベター。
2.Accessories
タフでスマートなバッグを選ぶ。
フィッシングジャケットを使った都会的なコーディネートの上では、そのスマートさを引き立たせた小物選びをしたいところ。カジュアルなアイテムだからといって定番のキャンバス・トートなどを合わせてしまうと、コーディネートが柔らかくなり過ぎてしまうし、レザーのバッグではテイストに合わない。きれい目なテイストながら、タフな存在感をまとうバッグがベスト。例えば、生地はキャンバスだけどカラーがオールブラックで洗練されたアイテムや、パーツにレザーを使って程よく引き締まりのあるバッグなど。オンのシーンではやはり、いかにもなビジネスバッグは避けるのが賢明。フィッシングジャケットと同じく、ナイロン素材のものを持って、統一感のある着こなしを意識。この場合もやはり、色はブラックが妥当。
トレンチコート Vol.02
フィッシングジャケット Vol.01