尾崎雄飛の珈琲天国

Vol.02 朝、コーヒーを飲むということ


Oct 30th, 2013

text_yuhi ozaki

あなたは朝、珈琲を飲んでいるだろうか。
ご存知のように、珈琲に含まれるカフェインには、目を覚ます効果があるので、朝、しっかり目を覚ませば、しっかりした仕事ができるというもの。もちろん、珈琲好きとしては、缶珈琲と言わず、ちゃんと淹れた珈琲を飲みたいところだ。朝から美味しい珈琲を飲んで、気分よくステキな一日を過ごしたい。
ひんやりした朝の部屋に漂う珈琲の香りは心地良く、気分をほっこり暖かくさせてくれる。

しかし、朝に珈琲をゆっくり淹れる時間なんて無いよ、という人も多いだろう。

そんなあなたにオススメな、ゆっくり慎重に湯を落として淹れなくても、ちゃんとおいしい珈琲を作れる器具がある。”フレンチプレス”という器具だ。

作り方はとても簡単。まず、浅煎り〜中煎りの珈琲豆をミルで中挽にする。

沸騰させて少し冷ませたお湯を、珈琲豆が浸るぐらいに注ぎ、1分程蒸らす。

器具の分量通りにお湯を注ぎ切って、フタをして待つこと約3分。

フタの真ん中のレバーを、ゆっくり下に下ろし、珈琲豆を底部に落とす。

カップに注いで、出来上がり。

ドリップ珈琲と違って、ペーパーを使わないので、コーヒーの油分がしっかり抽出された、コクのある爽やかな味の珈琲ができる。しかも、お湯を注いで待つだけで出来てしまうから、待っている間に朝の準備もできて、無駄が無いのだ。

フレンチプレスはいくつかサイズがあるので、一人用に350mlの物、二人用、あるいはタンブラーに入れて持ち運ぶ場合には500mlの物の二種類を持っていると、便利だ。

フレンチプレスで、あなたの朝を珈琲天国に変えてみてはいかがだろうか。


今月の一杯
鎌倉のカフェ〈ヴィヴモン・ディモンシュ〉の、マイルドでコクのある「コロンビア・ミックス」を、コーノ式ペーパードリップで。油で光っている様な深煎りの豆は、酸化で味が変わり易い。少し時間が経ってしまったら、やや粗挽きにして高温の湯で淹れると雑味が出難く美味しく飲める。


PROFILE
尾崎 雄飛

2001年よりセレクトショップのバイヤーとして勤務後、2007年に〈フィルメランジ ェ(FilMelange)〉を立ち上げる。2011年に独立し、フリーランスのデザイナーとして様々なブランドのデザイン、ディレクションを手がける。そして2012年1月に自身のブランド〈サンカッケー(SUN/kakke)〉をスタート。現在、様々な商品のブランディングも務めている。

ニューヨークの朝は早い。

珈琲をコーディネートするという考え方


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