HELLO! FROM NEW YORK

グリーンポイントのカフェ「Bakeri」へ。


Apr 27th, 2016

edit_akiko ichikawa

ブルックリンのウィリアムズバーグ地区を北上していくと「グリーンポイント」というエリアになります。今、この界隈もかなり開発されてきておりセレクトショップや雑貨店、おしゃれなカフェやレストランができていますが、中でも人気なのがここ「Bakeri(バケリ)」です。

ブルックリンのウィリアムズバーグ地区を北上していくと「グリーンポイント」というエリアになります。今、この界隈もかなり開発されてきており、セレクトショップに雑貨店、おしゃれなカフェやレストランができていますが、中でも人気なのがここ「Bakeri(バケリ)」です。

ノルウェー出身のニーナさんという女性がオーナーで、同店の1号店はウィリアムズバーグにあります。2号店となるこちらはウィリアムズバーグ店に比べてかなり広く、奥にベーキング工房もあり、スタッフが準備をしている様子を見ることができます。

店内で販売されているさまざまな種類のパンやペイストリー、スウィーツやキッシュなどすべて手作りです。毎朝4時から仕込みをはじめて開店の7時まで、その日に店頭に並ぶパンが続々と焼き上げられます。

ニーナさんによれば「ノルウェーでは家でパンなどをベーキングするのが一般的で、だいたい週に1、2回は私の母もベーキングしていました。ニューヨークは焼きたてのフレッシュなパンを売る店が少ないので、それだったら自分で店をやろうと思ったのが、バケリを始めたきっかけです」とのこと。

お店のスタッフは全員女性。みんなお揃いのジャンプスーツを着て、テキパキと働いているのが印象的です。「メニューは北ヨーロッパのレシピが中心でしたが、今ではスタッフからいろいろなアイディアが出てきて、みんな作りたいものを作ってお店に出しているという感じです」。

美味しいパンはもちろんのこと、ヴィンテージの家具を使った店内のデコレーションも可愛らしく、ニューヨークで最もインスタグラムに掲載されているカフェなのではないか? というくらい、どこを撮ってもフォトジェニックです。中でもフローラルプリントの壁紙がとても素敵で、これはNatalie Leteというフランス人のイラストレーターが手がけました。

今回掲載している写真は、すべてオーナーのニーナに送ってもらったものです。どれもクローズアップが多いけどどうして? と聞いてみたら「実際にお客さんにお店へ来てもらって、雰囲気を楽しんで欲しいから!」と答えが返ってきました。なるほど、最近はどんなお店でもすぐにすべてが紹介されてしまって、行ってもいないのに知ったような気分になることが多いかもしれません。

みなさんにはぜひ実際に足を運んで、バケリのすみずみまでを楽しんでいただきたいと思います。

Bakari
Greenpoint
105 Freeman St. Brooklyn, NY
7:00~19:00 (Mon-Fri), 8:00~19:00 (Sat & Sun)
T: 718-349-1542

Williamsburg
150 Wythe Ave. Brooklyn, NY
7:00~19:00 (Mon-Fri), 8:00~19:00 (Sat & Sun)
T: 718-388-8037
http://www.bakeribrooklyn.com

Photos Courtesy of Bakari

Navigator
市川 暁子

フリーランスのジャーナリストとしてNYのファッションやカルチャー、ライフスタイルに関する記事を雑誌や新聞に寄稿。NYコレクションの取材は10年以上続けており、CFDA(アメリカファッション協議会)ファッション大賞のデザイナーもノミネートしている。ほか、並行してブラジルのサンパウロおよびリオのファッションウィーク取材も継続中。2007年には『NYのおみやげ』(ギャップジャパン)を、2013年にはブラジル人イラストレーター、フィリペ・ジャルジンの作品集『スケッチ&スナップ』(六燿社)を編集、出版した。
www.originalslope.com

ニューヨーカーのダイエット最新事情。

メトロポリタン美術館の新館がオープン。


FEATURED ARTICLES

Mar 2nd, 2017

ICON OF TRAD

Vol.51 トラッドな春夏スーツ服地の知識を蓄えれば仕事も快適にこなせる。

サマースーツの定番服地となるウールトロについて、ニューヨーカーのチーフデザイナーの声と共にその特徴を予習。今シーズンのス...

Mar 9th, 2017

HOW TO

ジップアップ パーカ Vol.01

氷雪地帯で生活をしていたアラスカ先住民のイヌイット民族が、アザラシやトナカイなど、動物の皮革でフード付きの上着(アノラッ...

Oct 20th, 2016

HOW TO

ストライプ スーツ Vol.02

Vol.01のディテール解説に続き、Vol.02ではストライプスーツを着こなすスタイリングを提案。Vゾーンのアレンジで印象はぐっと変え...

Mar 2nd, 2016

ICON OF TRAD

Vol.39 女性がほんらい男物だったトレンチコートを着るとき

そもそも男性服であったトレンチコートは、どのようにして女性たちの間に浸透していったのだろうか?

Aug 25th, 2016

HOW TO

ネイビーブレザー Vol.01

アメリカントラディショナルファッションの代名詞ともいうべきネイビーブレザーは、日本では《紺ブレ》の愛称で親しまれている。...

Jan 12th, 2017

HOW TO

トレンチコート Vol.01

トレンチコートが生まれたのは第一次世界大戦下でのこと。イギリス軍が西部戦線での長い塹壕(=トレンチ)に耐えるために、悪天...


YOU MAY ALSO LIKE

Jun 29th, 2016

HELLO! FROM NEW YORK

ローワーイーストサイドの新しい映画館「メトログラフ」。

最近映画といえば、ネットの配信やレンタルが便利でなかなか映画館へ足を運ぶ機会が減ってきているかもしれません。東京でも80年...

Jun 15th, 2016

HELLO! FROM NEW YORK

地下鉄構内の新スポット「TURNSTYLE」。

最近、ニューヨークの地下鉄構内も続々と再開発が進んでいます。中でも話題となっているスポットは59St/Columbus Circle駅の地下...

May 25th, 2016

HELLO! FROM NEW YORK

テクノロジー時代におけるファッションの可能性。

メトロポリタン美術館の服飾部門であるコスチュームインスティテュートが企画する「Manus x Machina: Fashion in an Age of Techn...

May 11th, 2016

HELLO! FROM NEW YORK

ニューヨーカーのダイエット最新事情。

ニューヨークもこれから一気に夏に向かっていく季節です。だんだん薄着になっていくこの時期、ダイエットに関心が向く人も多いの...

Apr 13th, 2016

HELLO! FROM NEW YORK

メトロポリタン美術館の新館がオープン。

世界3大美術館のひとつに数えられるニューヨークのメトロポリタン美術館。その分館として近現代美術にフォーカスした「The Met B...

Mar 23rd, 2016

HELLO! FROM NEW YORK

世界の有名シェフたちによるメニューが 結集した「シェフズ・クラブ」。

アメリカのグルメ雑誌『FOOD & WINE(フード&ワイン)』がプロデュースしている「Chef’s Club(シェフズ・クラブ)」というレス...