最近、ニューヨークの地下鉄構内も続々と再開発が進んでいます。中でも話題となっているスポットは59St/Columbus Circle駅の地下にできた「TURNSTYLE(ターンスタイル)」です。
この駅は地下鉄A、B、C、D、1番線など、多くの線が通る主要駅で、1日に9万人もの乗降客が利用します。地下鉄を降りるとすぐ、壁に誘導用の矢印があるので迷うこともありません。
ここは2009年以降使われていなかった通路ですが、14.5ミリオンドル(約16億円)を投じてリノベーションされ、この4月に新装オープンしました。30,000sqft(約2787㎡)の敷地内には、衣食住にまたがるジャンルの39のショップがあります。
ショップのセレクションもなかなか気が利いていて、ローワーイーストサイドで発祥したアーティなセレクトで知られるProject No.8(プロジェクト・ナンバー8/写真上)や、以前のコラムでもご紹介したスタイリッシュな品揃えのキヨスク的デザインショップthe new.stand(ザ・ニュースタンド/写真下)などもあります。
ザ・ニュースタンドには回転寿司からインスパイアされたという回る什器も設置されていて、白いお皿の上にプロモーション中の商品が並べられているのもユニークです。
ニューヨークのタクシーや風景をモチーフにしたグッズなども多く売られているので、お土産探しに立ち寄ってみる、というのもいいかもしれません。
そのほかフード系も充実しており、グルメコーヒーを出すカフェやジューサリー、ちょっとこだわったドーナツやグリルドチーズサンドウィッチなどを売る店、そしてイタリアやレバノン、ボリビアなど各国のお国柄を反映したレストランもあります。
写真上はCasa Toscana(カーサ・トスカーナ)で、イタリアトスカーナ地方風のパニーニやジェラートを販売しているカフェです。サンドウィッチの試食プレートも提供されていたりして、とても賑わっていました。
これまでニューヨークの地下鉄構内は日本に比べてあまり洗練された店が少なかったのですが、最近は新設の駅が設置されたり、駅のリニューアルが進んだり、少しずつですが進化してきています。地元のニューヨーカーにとっても、そして観光客にとってもメリットの多い再開発なのではないでしょうか。
TURNSTYLE
Columbus Circle地下、57th/58th Street & 8th Avenue