いよいよクリスマスも来週に迫り、ニューヨークの街もいっそう華やいだムードになってきました。ホリデー用のギフトを求めるお客さんで街は賑わい、百貨店やショップも1年のうちで一番のかきいれどき! というわけで、ショップのウィンドウにも気合いが入ります。今回はミッドタウンの百貨店の“ウィンドウショッピング”をご一緒しましょう。
ニューヨークで一番有名なクリスマスツリーがある場所、といってもいいロックフェラーセンターの目の前にある「サックス・フィフス・アベニュー」。毎年、ウィンドウの前に観客が長い行列をつくるほどの人気ぶりですが、今年のテーマは「フェアリーテール」。シンデレラやラプンツェルなどのおとぎ話のワンシーンが、アールデコ調の少し大人っぽい仕上げでつくられています。ウィンドウのお披露目では、ラジオシティ・ミュージックホールのクリスマスショーでお馴染みの“ロケッツ”が登場する賑やかなオープニングも行なわれました。
「バーニーズニューヨーク」のウィンドウは映画『ムーランルージュ』や『華麗なるギャツビー』で知られる監督バズ・ラーマンがプロデュースしました。
それぞれのウィンドウごとに異なるアーティストの立体作品を設置し、BGMもそれに合わせたものを流しています。ダンサーやアイススケーターがディスプレイ内に入ってパフォーマンスするという趣向も。衣装は映画でもラーマンとタッグを組んでいるキャサリン・マーティンが製作するという凝った企画になっています。
「ブルーミングデールズ」はデジタル時代のテクノロジーを駆使したデジタルウィンドウを提案しました。iPadのような画面のついたボードを持ったテディベアがギフト用のリボンでつくられています。ウィンドウに書かれたコードをスマホやタブレット機器に入力すると遊べるゲームもオンライン上にあり、ウィンドウを介してインタラクティブなコミュニケーションを提案しています。
ショップのウィンドウの原点ともいえる、その店の打ち出し商品をディスプレイしていたのは「バーグドルフ・グッドマン」です。テーマは“Inspired”。ファッションのインスピレーションとなるアートや建築、文学、音楽といったテーマに基づくブースがつくられました。床から天井まで、ぎっしりと工夫が凝らされたウィンドウはそれぞれにストーリー性があってドラマティック。本当に圧巻のひと言です。
ある意味で奇をてらわないクラシックな手法で、ウィンドウの中の服を最高にゴージャスに見せる、というのはウィンドウ本来の姿でもあるでしょう。映画『ニューヨーク・バーグドルフ 魔法のデパート』でも描かれていましたが、まさに世界最高峰の百貨店としての存在感のあるディスプレイです。
ちなみにニューヨークのホリデーはクリスマスが終わっても続きます。ディスプレイやクリスマスツリーは年明けまで引き続き楽しむことができるので、是非お正月休みにニューヨークにいらっしゃる方もチェックしてみてください。
Saks Fifth Avenue
611 Fifth Avenue, New York, NY
T: 212-753-4000
http://www.saks.com/holiday
BARNEYS NEW YORK
660 Madison Avenue, New York, NY
T: 212-826-8900
http://thewindow.barneys.com/barneys-new-york-holiday-windows/
Bloomingdales
1000 3rd Avenue, New York, NY
T: 212-705-2000
http://bloomingdalesholiday.com
BERGDORF GOODMAN
754 Fifth Avenue, New York, NY
T: 212-753-7300
www.bergdorfgoodman.com