ハンバーガーやステーキなど、肉のイメージが強いニューヨークのフードシーンですが、魚料理にフォーカスしたレストラン「Seamore’s (シーモアズ)」がオープンしました。
オーナーのマイケル・シャーノウさんはマンハッタンのロウワーイーストサイドにThe Meatball Shop (ミートボール・ショップ)をオープンさせた、アメリカのミートボールブーム復活の仕掛人的存在。しかし実は子どものころから釣りが趣味だったそうで、それもこのレストランをオープンするきっかけになったそうです。
1
今、ニューヨークのレストラン業界では“Farm to Table(ファーム・トゥ・テーブル)”という旬の野菜などをそのまま調理して食卓に出す、というコンセプトがトレンドとなっていますが、このレストランは“Sea to Table(シー・トゥ・テーブル)”、その日に捕れた新鮮な魚介類を使ったメニュー、というのがコンセプトといっていいでしょう。
2
モントークなど近郊の漁港と提携し、とれたての真鯛やカレイ、モンクフィッシュ(アンコウの一種)などが毎日キッチンに届けられます。フレッシュな食材を使ったタコスやフィッシュサンドイッチ、セビーチェやサラダなどは本当に味わい深いです。そしてリーズナブルな価格帯も特徴。これまでニューヨークではなかなか美味しい魚料理が手軽には楽しめなかったので、個人的にもとても嬉しいです。
3
ビーチハウスを連想させるような白を基調としたインテリアはモントークの海岸沿いにあるようなシーフードレストランをイメージしたのだそうです。マルベリーとブルームの角、リトルイタリー地区にあり、自然光が終日たっぷりと注ぐので、マンハッタンにいながらにしてビーチにいるような感覚もあります。
4
店内は70席あり、オープンキッチンなので、シェフが料理している様子も楽しめます。ブルックリンベースの陶芸家ヘレン・レヴィによる陶器のライティングも素敵です。
5
ちなみにオーナーのマイケルさんは最近TV番組にも出演しているとか。レストランビジネスの内幕ものであるCNBCのリアリティショー「CONSUMED The Real Restaurant Business」のほか、この秋からはFYIネットワークにて「Food Porn」という番組のホストも務めるそうです。彼のミートボールレストランはその後どんどん増えて、今5軒ありますが、こちらのシーフードレストランもまたフランチャイズしていきそうな勢いを感じました。
Semore’s
390 Broome St. New York, NY
T: 212-730-6005
営:11:30~24:00
http://www.seamores.com/