HELLO! FROM NEW YORK

まるで図書館のような新アイウェアショップ。


Jul 8th, 2015

edit_akiko ichikawa

オンラインで眼鏡やサングラスを販売している「Warby Parker」がソーホーに初めての実店舗をオープンしました。どのペアも100ドル前後というリーズナブルな価格帯が特長で、創始者の4人は ペンシルバニア州にあるワートン大学で知り合い、在学中にブランドを立ち上げました。

オンラインで眼鏡やサングラスを販売している「Warby Parker(ワービー パーカー)」が、ソーホーに初めての実店舗をオープンしました。どのペアも100ドル前後というリーズナブルな価格帯が特長で、創始者の4人は ペンシルバニア州にあるワートン大学で知り合い、在学中にブランドを立ち上げました。

アイウェアは試着しないとなかなか購入が難しいものですが、HOME TRY-ON というプログラムを考案し、5ペアまで無料で自宅に送ってくれるというので話題になりました。

また、BUY A PAIR GIVE A PAIR プログラムとして、1ペアを購入すると1ペアが1日4ドル以下で生計をたてている貧しい地域の人々に提供され、また地域の人が働ける環境も整える、というチャリティ活動を行なっていることでも知られています。

店舗はクラシックなスタイルの図書館をイメージして作られており、全てのアイウェアは書棚に並べられている本のように、どれでもすぐに手にとれるようになっています。ショップの中央に設置されたガラスケースには図書館の閲覧室にあるようなブラス製の電気スタンドが並べられています。

そもそも「Warby Parker」というブランド名は図書館に由来があります。創始者のひとりがニューヨークパブリックライブラリーの書庫でビートジェネレーションの作家、ジャック・ケルアックが執筆した未出版の日記を閲覧していたところ見つけたのがWarby PepperとZagg Parkerという名前だったというのです。

ショップ内には手頃な価格($50)で視力検査をしてくれるブースもあり、 アポイントは週末も含め毎日入れられます。ブースの壁にはまるでグランドセントラル駅にある電車の出発/到着を知らせるボードのようなものがあり、アポイントの順番を知らせてくれます。

70年代はアーティストたちの聖地だったソーホー。このエリアの特徴でもあるキャストアイアンビルのロフトスタイルの店舗はブランドのクリエーティブで知的な気質にとても似合っているように思いました。

Warby Parker
121 Greene Street, New York
T: 646-568-3720
10~20:00 (Mon-Sat), 11~19:00 (Sun)
www.warbyparker.com

Navigator
市川 暁子

フリーランスのジャーナリストとしてNYのファッションやカルチャー、ライフスタイルに関する記事を雑誌や新聞に寄稿。NYコレクションの取材は10年以上続けており、CFDA(アメリカファッション協議会)ファッション大賞のデザイナーもノミネートしている。ほか、並行してブラジルのサンパウロおよびリオのファッションウィーク取材も継続中。2007年には『NYのおみやげ』(ギャップジャパン)を、2013年にはブラジル人イラストレーター、フィリペ・ジャルジンの作品集『スケッチ&スナップ』(六燿社)を編集、出版した。
www.originalslope.com

チェルシーに出来たカクテルバー「ポーチライト」。

ファッションという「鏡」を通してみる中国カルチャーの奥深さ。


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