HELLO! FROM NEW YORK

Vol.51 地下鉄で行ける「ブライトンビーチ」へ。


Jul 30th, 2014

Edit_Akiko Ichikawa

さてニューヨークも夏本番!金曜日ともなるとハンプトンへ車を走らせる人々も多いですが、車がなくても地下鉄で行けるビーチがニューヨークにはたくさんあります。中でも今回はマンハッタンからも近い「ブライトンビーチ」をご紹介しましょう。

地下鉄のBラインの終点、Qラインだと終点「コニーアイランド」の3つ手前にある駅「ブライトンビーチ」。マンハッタンのダウンタウンから、ゴトゴト電車にゆられおよそ1時間弱、といった距離です。

ブルックリンを抜け、いつしか電車は地下から顔を出し、屋外へ。同じニューヨークなのになんだかずいぶん遠くに来たような、そんな小旅行気分になってきます。

この辺りはロシア系移民が多いことでも知られ、駅前にはアルファベットでなくキリル文字を使った看板の店も多く見られます。店先でピロシキやロシアのお菓子などを売っていたりもするので、ビーチに行く前にこれらを買い込んでもいいかもしれませんね!(しかもどれも1〜2ドルといったバーゲン価格!)

ビーチ沿いのボードウォークにはロシア料理のレストランがずらりと並んでいます。何軒もあるのですが、なぜか看板には同じ「TATIANA」の文字が……。一番端に一軒だけ違う「VOLNA」という店があり、私はそこに入ろうとしたのですが、なんと入店拒否(!?)。空きのテーブルはいっぱいあるのにもかかわらず「予約で満席です」と告げられたのです。気を取り直して「TATIANA」に入ったわけですが、この接客だと「VOLNA」も「TATIANA 」に買収されてしまう日は遠くないのかもしれません……。

ウェイターやウェイトレスさんたちは皆ロシア系の美男美女。まだニューヨークにやってきたばかり、といった風の英語もあまり喋れない感じの初々しい接客でした。この日はロシア版ギョーザともいえる「ペリメニ」を注文。サワークリームが添えられ、これで9ドルはかなりお得。マンハッタンではありえない価格です。

ビーチのクラウドは家族連れがメインです。正直、おしゃれなお店は全くないので、スタイリッシュな若者はほとんどいません。でも、せっかくニューヨークからスイッチオフしにきているわけなので、特にお洒落ピープルをウォッチングしなくてもいいような気も。その分、ビーチは混みすぎることもなく、なんだかのんびりした雰囲気なのです。

子ども連れの方なら、お隣の「コニーアイランド」へ立ち寄ってみるのもお薦めです。ここは昔ながらの遊園地もありレトロでアメリカっぽいニューヨーク体験も楽しめるでしょう。


NAVIGATOR
市川暁子

フリーランスのジャーナリストとしてNYのファッションやカルチャー、ライフスタイルに関する記事を雑誌や新聞に寄稿。NYコレクションの取材は10年以上続けており、CFDA(アメリカファッション協議会)ファッション大賞のデザイナーもノミネートしている。ほか、並行してブラジルのサンパウロおよびリオのファッションウィーク取材も継続中。2007年には『NYのおみやげ』(ギャップジャパン)を、2013年にはブラジル人イラストレーター、フィリペ・ジャルジンの作品集『スケッチ&スナップ』(六燿社)を編集、出版した。www.originalslope.com

大都会NYの片隅にオープンした小さな小さなミュージアム。

この夏、ニューヨークでジェフ・クーンズ旋風!


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