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HELLO! FROM NEW YORK
ブルックリンのダンボ地区に小さなカフェがオープンしました。名前は「burrow」。これはキツネやウサギなどの住むほら穴、といったような意味で、このカフェのロケーションから名付けられたそうです。19世紀後半に建てられた古いビルはもともとコーヒーや紅茶の倉庫として使われていました。現在はアーティストのアトリエや、グラフィックデザインの会社などがたくさん入居している商業ビルとなりましたが、Burrowはその1階の正面奥、本当に”ほら穴”のような位置に存在します。
このお店のオーナーはペイストリーシェフの黒川綾子さんと、その旦那さんの岩田渉さん。元々KUROIWAという、ふたりの名字を足して付けられた名前のお菓子屋さんをやっていたのですが、去年、アトリエの一角をカフェスペースとして解放しました。
黒川さんの作るお菓子は、どれも夢のように可愛らしく、そしてとてもとても美味しい。見ても、そして食べても幸せな気分になれる、そんなお菓子たちなのです。私もお誕生日ケーキなどを何度も注文させていただいているのですが、いつも本当に素敵で、毎回食べるのが勿体ないくらい。
黒川さんは2000年にニューヨークに移住、その後はMoMAのレストラン The ModernやPlaza Hotelなどでペイストリーシェフとして活躍されました。伝統的なフランス菓子のレシピをもとに、アメリカや日本のテイストも上手くミックスさせたスイーツの数々は味わいはもちろん、アーティスティックなデコレーションにも定評があります。
カフェにはいつもケーキ数種類と、焼き菓子、そしてブルックリンでローストされたコーヒー、そしてマリアージュフレールの紅茶がメニューにあります。ダンボ界隈もまたいろいろ新しいお店ができているので、ブルックリン散歩のおやつを買うのに、是非おすすめしたいお店です。
Burrow
68 Jay St. Brooklyn, NY
営:12:00-17:00 (Mon-Fri) 土、日曜、祝祭日休
http://www.ayakokurokawa.com
NAVIGATOR
市川暁子
フリーランスのジャーナリストとしてNYのファッションやカルチャー、ライフスタイルに関する記事を雑誌や新聞に寄稿。NYコレクションの取材は10年以上続けており、CFDA(アメリカファッション協議会)ファッション大賞のデザイナーもノミネートしている。ほか、並行してブラジルのサンパウロおよびリオのファッションウィーク取材も継続中。2007年には『NYのおみやげ』(ギャップジャパン)を、2013年にはブラジル人イラストレーター、フィリペ・ジャルジンの作品集『スケッチ&スナップ』(六燿社)を編集、出版した。www.originalslope.com
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