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HELLO! FROM NEW YORK
さまざまなルーツやカルチャーの背景を持つ人々が暮らすニューヨークでは、それぞれのお国料理も色々楽しめるのがいいところ。今回はソーホーにある「Miss Lily’s」をご紹介しましょう。
ここは本場ジャマイカでも人気のレストランを営んでいるポール・サーモンさんがオーナーのジャマイカ料理レストランです。シグニチャーは「ジャークチキン(Jerk Chicken)」。様々な種類の秘伝スパイスをミックスしてマリネードしたグリルドチキンはピリ辛でしっかり濃いめのお味。ライス&ビーンを添えたプレートのほか、サラダやサンドイッチのタイプもあります。この日、私はサンドイッチをいただきました!
そのほかにも、プランテンのフライや”パッティ”とよばれるジャマイカではお馴染みのスナックもあります。見かけは巨大なギョーザのようですが、中にビーフやカレー味のチキンが入っています。
ジャマイカ料理は決してヘルシーとは言い難いです。でもさすがニューヨーク、キヌワやケールのサラダなどローカロリーなメニューも充実しています。そして店内には「Melvin’s Juice Box」と称したジュースコーナーも。最近、フレッシュジュースはニューヨーカーに大人気ですが、このジュースコーナーのメニューを作っているメルヴィン・メジャー・ジュニアさんはニューヨークで20年以上もオーガニックのフレッシュジュースを商売にしてきた大ベテランなのだそうです。
そしてジャマイカといえばレゲエ! 店内にはLP盤のレコードやオリジナルのTシャツなどを売るコーナーもあります。夜はDJを迎えてのパーティーが開催されることも。内装はジャマイカのレトロな雰囲気にミッドセンチュリー風のモダンなテイストを加えて、スタイリッシュにまとめられています。レストランといってもフードだけでなく、衣食住にわたってその国のカルチャーを提案している、というのはこの店の大きなコンセプトといっていいでしょう。
そうしたプレゼン能力の高さや、ソーホーという場所柄もあって店内にはいつもファッショナブルなお客さんやアーティスティックな客層が多く集っているようです。実際私もここでアーティストで映画監督のジュリアン・シュナーベルを見かけたことがあります。ピープルウォッチングも楽しみのひとつに、是非出かけていただきたい一軒です。
Miss Lily’s 132 West Houston St. at Sullivan St, New York
T 646-588-5375
Hours/ 7:30AM~10PM (Mon~Fri), 8:30AM~10PM(Sat & Sun)
http://www.misslilys.com/
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市川暁子
フリーランスのジャーナリストとしてNYのファッションやカルチャー、ライフスタイルに関する記事を雑誌や新聞に寄稿。NYコレクションの取材は10年以上続けており、CFDA(アメリカファッション協議会)ファッション大賞のデザイナーもノミネートしている。ほか、並行してブラジルのサンパウロおよびリオのファッションウィーク取材も継続中。2007年には『NYのおみやげ』(ギャップジャパン)を、2013年にはブラジル人イラストレーター、フィリペ・ジャルジンの作品集『スケッチ&スナップ』(六燿社)を編集、出版した。www.originalslope.com
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