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HELLO! FROM NEW YORK
ますます人気の高まるブルックリン、ウィリアムズバーグ地区。マンハッタンからはイーストリバーを隔てた場所にあり、地下鉄だとLラインで1駅、といった立地の良さも手伝って、最近では観光でも訪れる人が多くなっています。
美味しいコーヒー屋さんも、地産地消の材料を使ったオーガニックのレストランも、最近のムーブメントはみんなブルックリンから始まる、と断定できるくらい活気づいています。
以前ご紹介したブルックリンのフリーマーケットはもちろん、ヴィンテージの古着屋さんも多く、どことなく古き良きアメリカの伝統を大切にしながら新しいカルチャーが生み出されている、そんなところもこの界隈の特徴といえるかもしれません。
そんなブルックリン・カルチャーを体現しているともいえるホテルが今回ご紹介する「Wythe Hotel (ワイスホテル)」です。ここは20世紀初頭に建造された元縫製工場をリノベートしており、インテリアは昔ながらの風情とモダンデザインを上手くミックスさせているのが見どころです。
インテリアデザインのディレクションはウィリアムズバーグの人気レストラン「マーロウ&サンズ」などを手がける、アンドリュー・ターロウ氏。天井の高いロフトスタイルの室内からは、窓越しにグラフィティアートを眺めることができたり、ベッドの木枠はこのビルの廃材をリサイクルされてつくられていたりと、ユニークなつくりが特徴です。
1階にはレストラン「Reynard (レイナード)」が、6階にはルーフトップバー「The Ides(アイデス)」もあり、宿泊客以外にもブルックリンのヒップスターたちがたくさんハングアウトしているので、ピープルウォッチングも楽しめるでしょう。
まさにウィリアムズバーグの新名所ともいえるワイスホテル。これからはブルックリンを拠点に滞在してみるのも、また違ったNYの魅力が発見できそうです。
Wythe Hotel (ワイス・ホテル)
80 Wythe Ave. at North 11th St. Williamsburg, Brooklyn, NY11249
T:718-460-8000
http://wythehotel.com/
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市川暁子
フリーランスのジャーナリストとしてNYのファッションやカルチャー、ライフスタイルに関する記事を雑誌や新聞に寄稿。NYコレクションの取材は10年以上続けており、CFDA(アメリカファッション協議会)ファッション大賞のデザイナーもノミネートしている。ほか、並行してブラジルのサンパウロおよびリオのファッションウィーク取材も継続中。2007年には『NYのおみやげ』(ギャップジャパン)を、2013年にはブラジル人イラストレーター、フィリペ・ジャルジンの作品集『スケッチ&スナップ』(六燿社)を編集、出版した。www.originalslope.com
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