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HELLO! FROM NEW YORK
『グリーン』という言葉には色の緑や植物のこと以外にも、最近はエコロジーの代名詞ともなりつつあります。例えば”Go green”といえば、地球環境に優しい生活をしよう、ということです。今回は”グリーン”な暮らしのさまざまなアイディアを提案しているその名も「グリーン・デポ」というお店をご紹介しましょう。
2005年に創業し、現在は全米で10店舗以上を展開していますが、そのフラッグシップショップはNYのバワリーストリート沿いにあります。店内には、洗剤や掃除用具などから、オーガニックコットンでつくられたベビー服、リサイクルペーパーを使った文房具やハーブの種など、多種多様なものが売られています。また、木材ではなく竹製のフローリングや、植物成分から作られた人体への影響が少ないペンキなど、家を作るための材料も多く提案されています。
品揃えのコンセプトは大気や水を汚さないこと、ショップのある場所から500マイル(約800km)以内で商品が作られていること(これはローカルのメーカーを応援するということと、輸送のためのガソリンとコストを削減するという目的です)、できるだけエネルギーを使わないこと、できるだけ丈夫な素材で長く使用でき、またリサイクルすること、というのが主なものです。
私がよく利用するのは、バスルームや台所用の洗剤の詰め替えをしてくれるサービスです。まるでバーでビールを注いでくれるようなカウンターがあり、空のボトルを持っていくとそれにリフィルを入れてくれます。他にも私が使ってみたいなと思っているのは、小さな浄水器がついたウォーターボトル。これなら手軽に水道のお水をいれて、いつも持ち歩くことができます。
店の品揃えを眺めているだけで、自分でも実践できそうなエコのアイディアがいくつも見つかり、まるでアメリカのグリーンライフの最前線を体現しているお店です。
Green Depot
222 Bowery St. New York, NY10012
T: 212-226-0444
http://www.greendepot.com/
NAVIGATOR
市川暁子
フリーランスのジャーナリストとしてNYのファッションやカルチャー、ライフスタイルに関する記事を雑誌や新聞に寄稿。NYコレクションの取材は10年以上続けており、CFDA(アメリカファッション協議会)ファッション大賞のデザイナーもノミネートしている。ほか、並行してブラジルのサンパウロおよびリオのファッションウィーク取材も継続中。2007年には『NYのおみやげ』(ギャップジャパン)を、2013年にはブラジル人イラストレーター、フィリペ・ジャルジンの作品集『スケッチ&スナップ』(六燿社)を編集、出版した。www.originalslope.com
NYの過去と未来をつなぐ空中庭園、ハイライン。
今、ニューヨーカーがはまっているジュースクレンズ。