数々のデザイナーを輩出しているファッション工科大学（FIT）付属の美術館The Museum at FITにて「Shoe Obsession」が始まりました。

これは最近ますますデザインコンシャスに進化している女性ものの靴、約150足を展示する企画です。かつては”イットバック”ということで、トレンドをリードするデザインのバッグがシーズン毎に発表されていましたが、近ごろはむしろ靴のほうに面白いデザインが多くなってきています。

この流れを受け、ニューヨークの百貨店、バーニーズニューヨークやメイシーズなどは大々的に靴売場の改装を行なったほどです。もともと日本では「お洒落は足元から」というフレーズもありますが、ファッションのコーディネートで靴はより大切な要素になってきているのです。

展覧会ではクリスチャン・ルブタンやマノロ・ブラニクや人気のシューズデザイナーはもちろん、シャネルやアレキサンダー・マックイーンなどの靴、そしてレディ・ガガがはいたことで有名になったヒールのないシューズをデザインした館鼻則孝さんの作品も展示されています。ほか、ギネスビールの末裔でファッションアイコンとしても知られるソーシャライト、ダフネ・ギネスの個人コレクションなども。

さまざまに技巧を凝らされた靴の数々は、観ているだけでもうっとりするほど。やはり靴のデザインには女性を虜にする特別な力が感じられてきます。それぞれの靴をどんな人が、どんなファッションで、またどんな場所ではくのかを想像しながらご覧になってはいかがでしょうか？